■フィギュアスケートGPシリーズ第1戦 フランス大会(日本時間18日、フランス・アンジェ)

女子フリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)首位の中井亜美(17、TOKIOインカラミ)が自己新を大幅に更新するトータル227.08点のハイスコアをマーク。GPシリーズデビュー戦で初優勝を果たした。

SP2位の坂本花織(25、シスメックス)はフリーで148.03点をマークし、トータル224.23点の高得点も2位。SP4位の住吉りをん(22、オリエンタルバイオ/明治大)は自己新の216.06点で3位に入り、日本勢がGP初戦から表彰台を独占した。

GPデビュー戦での初優勝は、日本勢としては紀平梨花(18年NHK杯)、渡辺倫果(22年スケートカナダ)以来、史上3人目の快挙となった。

SPでは今季世界最高の78.00点を叩き出し、首位スタートを切った中井。冒頭のトリプルアクセル(3回転半)で片手をついてしまったが、以降のジャンプで大きく崩れることなく、圧巻の演技を披露。フリー149.08点で坂本を上回り、見事初優勝を飾った。

今季限りで引退を表明している坂本は、冒頭のダブルアクセル(2回転半)を決めると、3回転のフリップ、ルッツからのコンビネーション、サルコウと危なげなく着氷。後半もスピードに乗り、ダイナミックなスピン、ステップで会場を引き込んだ。GPシリーズ初戦でほぼノーミスの貫禄演技に大きな声援が響き渡った。

住吉は2本目のジャンプで大技の4回転トウループに挑み、回転不足で得点を伸ばせなかったが最後まで大きく崩れることなく、会場から拍手が送られた。得点は9月のロンバルディア杯でマークした自己ベスト(209.59点)を更新し、216.06点で3位に入った。

今季は来年2月にミラノ・コルティナ冬季オリンピック™が控えている“五輪シーズン”。GPシリーズは計6戦行われ、総合成績の上位6人がグランプリファイナル(12月4~6日、名古屋)に進出。女子シングルの日本の出場枠は3枠確保しており、最終選考会の全日本フィギュア(12月18~21日、東京)に向けて、早くも激しい戦いがスタートした。

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