プロ野球ドラフト会議が23日、東京都内で行われた。

 横浜高では、奥村頼人選手が千葉ロッテに3位で指名された瞬間、静まりかえった会見場が部員たちの歓声に包まれた。奥村選手は「うれしい。実感がわいてくるとやるべきことが見えてくると思う」と話した。

 滋賀県出身の左腕エース。「横浜高校で勝負したい」と親元を離れ、強豪校の門をたたいた。会見場には父の倫成さんと母のいつ子さんも駆けつけ、涙を流して喜んだ。

 昨秋の神宮大会と今春の選抜を制した横浜で、投打二刀流でチームを牽引(けんいん)。今夏の神奈川大会は、準決勝と決勝で3本塁打を放ち、チームを甲子園に導いた。

 高3最後の夏の甲子園は準々決勝で登板し、延長十一回タイブレークの末にサヨナラ打を放たれ、涙をのんだ。

 日本代表に選出された9月のU18(18歳以下)ワールドカップでは、プエルトリコ戦で自己最速の148キロを記録した。

プロとして結果を求めたい

 千葉ロッテの印象を問われ、「若くて活気があるチーム」と答えた。「自分も明るい性格だから早くチームに溶け込み、勝利に貢献したい」

 これからはプロの道を歩む。「好きでやってきた野球が仕事になる。結果を求めて、自分に厳しくやっていきたい」と意気込んだ。

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