男子SP 演技する佐藤駿=重慶(共同)
大事な五輪シーズンに右足首を痛めた佐藤駿が「ここから」と覚悟を決めて臨んだGP初戦、中国杯。冒頭に大技の4回転ルッツを成功させると、4回転―3回転の連続トーループも華麗に跳んだ。首位発進し「6分間練習からすごく良くて、その流れのまま滑れた。今までやってきたことが発揮できて、うれしい」とほほ笑んだ。
痛み止めを服用してリンクに向かうと「アドレナリンが出て久しぶりに痛みを考えられずに試合ができた」。沈んだ表情を浮かべていた前日の公式練習から一転、SP後はほおを緩めた。
昨季はこの大会でGP初優勝。「思い入れも強い。いいスタートを切れたのはすごくうれしい」。上昇気流への手応えをつかんだ。(共同通信)
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