■アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権最終日(26日、UAE ドバイ・エミレーツGC 7289ヤード パー72)

アジアパシフックアマチュアゴルフ選手権最終日が行われた。最終18番、15アンダーで並んだ長﨑大星(16、勇志国際高1年)とF.ラオパクディー(20、タイ)がプレーオフに突入。1ホール目と2ホール目はともにバーディで、迎えた3ホール目。ラオパクディーがバーディを奪ったのに対し長﨑はパーで終えたため、ラオパクディーの大会制覇となった。長﨑は、あと一歩の所で来年のマスターズ出場権を逃した。

3日目を終え17アンダーで首位に立ったのは、高校1年生の長﨑。5打差の2位につけたのは、大学4年生の中野麟太朗(早大4年)。最終日最終組3人の内、日本人選手2人が入ることになった。

首位で出た長﨑は、1番パー4でいきなりのボギースタート。3番のロングホールでバーディを奪いスコアを戻したものの、続く4番、5番で連続ボギー。さらに9番でもボギーを叩き、前半だけでスコアを3つ落として後半へ入った。

長﨑と同組の2位・中野は3番と4番で連続バーディを奪い好スタートを切ったかに見えたが、5番でボギー、8番、9番で連続ボギーを叩きスコアを1つ落として折り返した。

後半の10番、11番をパーでまとめた長﨑と中野。12番パー4では2人ともティーショットでフェアウェイを捉えられず。長﨑は3打目のアプローチでグリーンに乗せたが、パーパットはカップに嫌われボギー。一方、中野は3打目のアプローチで、ピンそばにピタリとつけパーをセーブした。

13番パー5、ともにフェアウェイをキープし、長﨑は2打目でグリーンエッジに乗せてバーディ。中野も2オンに成功しバーディを奪う。しかし15番のパー3で、中野はパーをキープしたが、長﨑はボギー。この時点で中野には1打差に迫られ、最終組のもう一人、F.ラオパクディー(20、タイ)に13アンダーで並ばれてしまう。

それでも16番のパー4で長﨑がロングパットをねじ込みバーディを奪い、14アンダーとして再び単独トップに立つ。続く17番のパー4では、ラオパクディーがバーディを奪うが、長﨑も負けじとバーディを奪いトップを譲らない。

そして迎えた最終18番、中野はバーディでスコアを一つ上げて13アンダーの単独3位で競技を終えた。ラオパクディーもバーディを奪い15アンダーでホールアウト。長﨑はラオパクディーよりも短いバーディパットを決めることができず、このホールをパーとし15アンダーで並ばれ、2人のプレーオフに突入した。

1ホール目は18番のパー5、互いにバーディを取り、2ホール目の17番でも2人ともバーディ。3ホール目は再び18番での勝負となり、ラオパクディーはバーディ、長﨑はパーで勝負あり。16歳での大会制覇は惜しくもならなかった。

今大会はアジア太平洋地域の将来有望なアマチュアゴルファー育成が目的とされ、優勝者は翌年のマスターズと全英オープンの出場資格が得られる。

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