■MLB ワールドシリーズ第4戦 ドジャース2-6ブルージェイズ(日本時間29日、ドジャー・スタジアム)
ドジャースはワールドシリーズ(WS)第4戦で逆転負け。対戦成績を2勝2敗の五分とし、勝負は第6戦以降のトロント決戦までもつれることとなった。
「1番・投手兼DH」で“WS初登板”に臨んだ大谷翔平(31)は、6回0/3、93球を投げて、被安打6(1本塁打)の4失点、奪三振6、四死球1。WS初登板は敗戦投手となり、打撃では3打数無安打(1四球)で7試合ぶりのノーヒットだった。
ブルージェイズは3回にゲレーロJr.のPO7号2ランで逆転。7回は連打で大谷を攻略し、リリーフのA.バンダ、B.トライネンからもタイムリーを放ち、6得点で快勝した。
ブ軍のシュナイダー監督(45)は試合後の会見で、“大谷vsゲレーロ”の対決について「確かにメディア的には大谷vsゲレーロと書きやすいけど、我々にとってはトロントvsロサンゼルスなんだ。ただ、あのスイングは本当に大きかった。スィーパーというのは、僕の考えではフライやポップフライを狙う球なんだけど、彼(ゲレーロ)のスイングはそれを完璧に仕留めた。昨夜、大谷の話題があれだけ大きかった中で、今日彼(ゲレーロ)がその大谷から放った一発は、チームにとって大きな勢いに。あれは間違いなくゲームを変える一打だった」と序盤でチームの雰囲気を変えた主砲の一発に触れた。
先発のS.ビーバー(30)は5回1/3(81球)1失点で勝利投手に。「彼はしっかり集中して球場に来て、まさにベテラン投手らしい姿勢だった。立ち上がりのキケへの犠牲フライのあと、変化球のキレがさらに良くなっていった。状況をよく読んで投げていたし、本当に見ていて楽しかった。この1年半、彼が歩んできた道のりを考えれば、今日の投球は本当に素晴らしかったと思う」とドジャース打線を抑えたサイ・ヤング賞右腕を称えた。
重要な一戦で両チーム2勝2敗の五分に戻し「すごくいい気分だよ。(第3戦で)18回も戦ったあとで、ここまでタレントのあるチーム、そして大谷翔平という特別な投手相手に勝つことができた。明日の試合も自分たちのやるべきことに集中したい」と流れに乗りたいと話す指揮官。
第5戦はトレイ・イエサベージ(22)が先発。前回マリナーズとのリーグ優勝決定シリーズ第6戦(20日)で、5回2/3を投げ2失点と力投。ヤンキースとの地区シリーズ第2戦(6日)でも6回途中無失点で勝利投手に。「彼には余計なことを考えず、自分の投球をしてほしい。明日もまた26人全員の力が必要になるけど、彼がマウンドに立つことはとても安心感がある。スネルという難しい相手だけど、明日も新しいチャレンジとして楽しみにしている」と勢いに乗るルーキーに期待を寄せた。
※写真:ブルージェイズ・シュナイダー監督
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。