メジャーリーグ、ワールドシリーズです。28日は大谷翔平選手(31)が2本のホームラン。6時間半を超える大熱戦となりましたが、ドジャースがサヨナラ勝利を収めました。大谷選手は28日の激闘から17時間…どんなピッチングをするのか注目でしたが、29日もすごかったです。
大谷翔平 世界一へ二刀流出場
2勝1敗で迎えた第4戦。勝てば王手。ドジャースファンの期待も膨らみます。ワールドシリーズの初登板の大谷選手は試合前、やわらかい表情を見せます。
まずは1回、対するはポストシーズン好調のゲレーロJr.選手(26)。追い込んでからの3球目、スイーパーで空振り三振を奪います。
1点のリードをもらった大谷選手。3回、ヒットでランナーを許し、ゲレーロJr.選手と2度目の対決。ポストシーズン第7号ホームランを放ち、ブルージェイズが逆転。第1打席で三振に取ったスイーパーが高めに浮いてしまいました。
シーズン第7号ホームランを放ったゲレーロJr.選手 この記事の写真は6枚逆転を許しますが、大谷選手、約155キロのストレートからの約127キロのカーブ。バッターはタイミングが合っていません。またまた、約157キロのストレートからの約128キロのカーブ。高めのストレートの後に緩いカーブで、バットを振らせます。
緩急を操り、回またぎの4者連続三振。追加点を与えません。
試合は2対1のまま7回へ。しかし、大谷選手が連打を浴び、ランナー3塁・2塁。ここで降板となりました。
松坂解説 大谷翔平のピッチング
二刀流出場・WS初登板 ヒロド歩美キャスター「28日は6時間超えの激闘だったんですが、大谷選手も十分な休養を取れなかったのかなと思います。そういう状況での登板で、29日のピッチングは改めてどんな印象でしたか?」 松坂大輔さん
「疲労は当然あって、思うように体は動かせなかったと思われます。ただ、そのなかでその時の体の状態に合わせたピッチングがはできていたと思います」 ヒロドキャスター
「大谷選手のストレートの平均球速がシーズン中に比べて約1.5キロ遅かった。この数字はどう見ますか?」 松坂さん
「立ち上がりからフォームを見ても、球速を出そうと無理に腕を振ったり、体を動かそうとはしてなかったです。シーズン中よりギアを上げた状態で投げ続けるというのが、難しい体だと理解していたと思います。だから、このなかでも7回途中まで投げられたと思いますし、先発の仕事はできたと思います」
WS初登板を終え 今後投手で準備は?
7回、大谷選手が作ったランナー3塁2塁のピンチ。2番手はバンダ投手(32)。タイムリーを浴びると、さらに大谷選手の後のブルペン陣が打ち込まれ敗れたドジャース。ブルージェイズとの対戦成績は2勝2敗となりました。
大谷翔平選手 大谷選手「(Q.28日の試合で足がけいれんした影響は?)脱水症状気味ではあったので。睡眠時間もあまり取れない短いなかで、足が少しまたつるんじゃないかという不安はありましたけど、幸いにも最後までそういうことはなかったので、よかった」
「28日の試合(延長18回9回出塁)がどうのこうのは言うつもりはない。単純に自分の動き、技術的な動きがブルペンの時からよくなかった」
そして、ゲレーロJr.選手に打たれたホームランについてはこう話しました。
「明らかな失投ではあるので。悔やまれる1球だったのは結果論からすると、その通り」「(Q.今後、投手としての準備は?)全試合、必要であれば準備したい。きのう(28日)みたいに延長戦に入ってなかなか決まらない試合もある。いつでも投げられるように準備したい」 広告 松坂解説 大谷翔平vsゲレーロJr.
松坂解説 大谷翔平vsゲレーロJr.
大谷選手のピッチングを振り返る ヒロドキャスター「2勝2敗のタイになりました。前日は延長18回を戦い抜いて9度も出塁した大谷選手、そのうち2本ホームランを打っていますが、その選手が29日に先発投手としてマウンドに上がるという」 松坂さん
「体力のすごさ、体の強さというのを改めて見せてくれました。すごかったです」 ヒロドキャスター
「その大谷選手のピッチングを振り返りますが、シーズン前から松坂さんが要注意と話していたゲレーロJr.選手にホームランを打たれてしまいました」 松坂さん
「ただ、その次のゲレーロ選手との勝負で見せた力の入れ方は良かったと思います。第2打席で打たれたのは、スイーパーが浮いてしまったボール。このボールを逃さないというのは、さすがです。ただ、次の打席は明らかに大谷選手がギアを上げたんです」 ヒロドキャスター
「この日の最速の159キロが出ました」 松坂さん
「これ以上、ゲレーロ選手を勢いづかせたくないと。この試合だけでなく、30日以降にも影響するので、この後の投手のためにもチームのためにも力で抑えにいくという姿勢がすごく良かったと思います」
世界一連覇へ 第6戦は山本由伸が先発予定
予想先発 ヒロドキャスター「そして、30日以降の予想先発を挙げてみましたが、これを見てどうでしょうか?」 松坂さん
「30日はスネル投手ですが、前回は登板間隔が空いての登板だった。今回は中4日なので、前回よりもいいピッチングが見られるんじゃないかと思っています」 小木逸平アナウンサー
「スネル投手は万全になると、どういうピッチングをするピッチャーですか?」 松坂さん
「ストレートにしろ、特にチェンジアップは分かっていても打てない球種だと思う。ただ、それを初戦はブルージェイズの打線が我慢強く見てきました。それに対してどういう対策をしてくるのかも注目です」 大越健介キャスター
「トロントへ移っても、第6戦の先発が山本由伸投手です。ここはぜひ抑えてほしいところですが、第7戦までもつれ込んだ時にグラスノー投手が先発予想ですが、大谷選手は後がないので、リリーフで登場はあり得ますか?」 松坂大輔さん 松坂さん
「大谷選手もどんな試合でも準備するという話はしていましたけど、可能性があるとすればリリーフだと思います。ただそうなると(リリーフ登板した場合)DH解除だったり、降板後に打席に入ろうと思ったら、外野守備に就かなければいけないですし、いろんな問題があるので、登板があるとすれば抑えかなと。それもピッチャーとして復帰した最初のシーズンなので、やっぱり無理はさせたくないですよね。チームとしては投げてほしいと思うんですけど」 小木アナ
「山本投手が第6戦予想ですが、打たれる感じしないですよね。今の調子ですと」 松坂さん
「そうですね。どんな状況で出番が回ってきても、勝ってくれる期待以上のピッチングをしてくれると楽しみにしています」 ヒロドキャスター
「もし30日にドジャースが勝って王手がかかった試合で、先発が山本投手になるかもしれないということですね」 松坂さん
「見るほうもすごく盛り上がると思います」
(「報道ステーション」2025年10月29日放送分より)
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