■MLB ワールドシリーズ第5戦 ドジャース1-6ブルージェイズ(日本時間30日、ドジャー・スタジアム)

ドジャースはワールドシリーズ(WS)第5戦でブルージェイズに完敗。対戦成績を2勝3敗とし、WS連覇を狙う中、後がない状況となった。

敵地トロントでの第6戦(11月1日)は、第2戦(26日)で完投した山本由伸(27)が先発する予定。

試合後、ロバーツ監督(53)は崖っぷちへと追い込まれた状況だが「戦う気持ち、競争心。それがある。まだ奥に潜んでいる力もあると思う」とチームが持つ強みを信じた。

「今は“2連勝しろ”じゃなくて、“1試合勝つだけ”の話だ。これまで何度もこういう状況を乗り越えてきた。山本にはいいピッチングを期待している。でも同時に、打者はいい打席を作り、守備はしっかりアウトを取る。ミスをしないクリーンな試合をすれば勝機はある」と自信をのぞかせた。

今日の敗戦で最も失望した点については「やはり不用意な進塁を許したこと。うちのチームの特徴は、アウトを無駄にせず、走者をタダでは出さないことだ。今日は3~4回ほど余計なベースを与えた。それが投手の負担を増やす。外野の芝に打球が落ちないこと、空振りが多かったこと。そこは改善できるはずだ」と反省点を口にした。

さらに第5戦はT.ヘルナンデス(33)の守備、投手陣のワイルドピッチなど、乱れが目立った。「ああいう形で塁を与えると、その後の打順の巡りも変わるし、試合展開に影響する。ブレイク(スネル)は素晴らしいピッチングをしたと思うが、アウトにできるところでアウトを取れなかったことが、最終的に痛かった」と悔やんだ。

また、この日も中継ぎで失点し、前日に続き終盤で苦しんだ。「先発を引っ張りすぎるわけにもいかない。ブレイクには限界まで投げさせた。二塁が空いた状態で打席がブラディ(ゲレーロJr.)、そして次がビシェット。あの場面ではエンリケスが最適と判断した」と継投のシーンを振り返った。

「負けた3試合は、走者を出してから崩れた。中継ぎ陣はもっとやらないといけないし、みんなが役割を果たす必要がある。いまは崖っぷちに立っているが、気持ちを切り替えて第6戦を勝ち、そこからまた積み上げるしかない」と逆転Vに向けて、奮起を促した。

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