今年、創部30年を迎えた広島ガスバドミントン部が最高峰のリーグS/J リーグに挑みます。
チーム最年長の小田・志波(おだしわ)ペアにチーム最年少のももみこペア。
シングルスの近藤とベテランと若手が融合し戦力が整ってきました。



下田菜都美監督
「個々の結果が出てきている分、今回のS/Jリーグ団体戦は楽しみがあるので念願のトップ4に向けて今、頑張っています」

下田監督が就任して2年、積極的に海外遠征を行った結果、3年目の新見とルーキーの相磯のペアが国際大会で2勝を挙げる大きな成果を上げました。

下田監督
「二人で協力してやっていけるダブルスかなと思っています」

半年前にコンビを組んだ二人。前衛が得意の3年目の新見と後衛が得意なルーキーの相磯。二人は出会った時からビビッときたと相性の良さを感じていました。

相磯 選手
「暇さえあればずっとしゃべってるって感じです。(ダチみたいな)笑」

新見 選手
「技術っていうよりかは気持ちの面がすごく最後の場面は大事になってくるので二人で力を合わせて頑張っていくのが大事なのかなと思います」

相磯 選手
「先輩としっかり話し合って最後まで全力で頑張ります」

2年前からエグゼクティブアドバイザーに就任したのは日本バドミントン界初のメダルを獲得した銀メダリストの藤井さん。毎月1週間、チームを訪れ指導しています。ダブルスでもっとも大事なことは?

藤井瑞希 さん
「技術以上にお互いの助けたいという思いが出るかどうかだと思っています」

ももみこペアについては…

藤井瑞希 さん
「無意識にそういう感情があって乗り越えられる場面を何度も見てるんですね。技術が追いついていくと代表にも入っていける選手だと思います。ホントにこの2年で大きく選手個人も伸びましたし、チームとしても強いチームに近づいていってるなと思ってます」

今年春から初めてコンビを組んだ最年長の同級生コンビ、小田・志波(おだしわ)ペア。特別な思いを持って今シーズンに挑んでいました。

小田選手
「今シーズンで引退することが決まっているので、そこで最後、笑って終われるようにやりきって二人で終われるように最後まで駆け抜けたいと思っています」

志波選手
「その最後っていうことで今まで以上に頑張れてるっていうのはあります」

広島出身で9年目の小田菜摘は青森山田高校でダブルスで全国制覇し、鳴り物入りで入部しました。
日本リーグの2部だったチームで高校生ながら内定選手としてエースダブルスとして出場。しなやかな体から繰り出す強打でチームを支えましたが、わずか1セットの差で1部昇格を逃し悔し涙を流しました。持ち前の明るさでキャプテンを務める時期もありましたが、個人の成果は出ず、同級生の志波と新しいペアを組んで最後のシーズンを迎えていました。

小田選手
「幼稚園の頃からずっとやってきたバドミントンを終えるっていう実感は正直あまりないんですけど」

迎えた9月の全日本社会人では前衛が得意だった小田が後衛に回り、前衛が得意な志波が積極的に前に行くことで勝ち続けます。

小田選手
「私はカバーには自信があるのでそこをもう思い切って前に行ってもらって抜けたところをしっかりカバーして」

あれよあれよいう間に上位ランキングのペアを破り、ペアとして初のベスト4に進出。小田は高校生以来となる年末の全日本総合へのシード権を獲得しました。

下田監督
「この二人のペアが努力してきた結果、ホントにびっくりすることではなく」

小田 選手
「まだ若者には負けないぞという思いでこの社会人も苦しい場面でも踏ん張れたのでそこがラストっていうのが強みに変わったかなと思います」

チームを引っ張るシングルスの近藤キャンプテンは…

近藤キャプテン
「トップ4に入れるようにチーム一丸となって全力で頑張ります。応援よろしくお願いします」

バドミントンのトップリーグ、S/Jリーグは6チームずつに分かれ全12チームが参加。ダブルス2チームとシングルスで争う団体戦です。11月1日から開幕し、2月まで全国各地で行われます。

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