■第62回九州実業団毎日駅伝(3日、佐伯中央病院陸上競技場~佐伯市屋内運動広場特設コース~佐伯中央病院陸上競技場 7区間・89.3km)
全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の予選会を兼ねた「九州実業団毎日駅伝」が3日に行われ、三菱重工が8年ぶり3度目の優勝を果たした。2位のクラフティアを始め上位9チームが元日の「ニューイヤー駅伝」の出場権を獲得した。
来年元日の“ニューイヤー駅伝”は第70回に記念大会となり、九州実業団毎日駅伝の上位9チームに加えて、10位以下で最上位の1チームに、9位とのタイム差が10分以内でゴールした場合に限りニューイヤー駅伝の出場権が与えられる予定だったが、条件をクリアしたチームは出ず、記念枠での出場はならなかった。
気温13度、晴天の中始まったレース。スタートの1区(12.8㎞)で序盤トップに立ったのは安川電機。旭化成、西鉄、クラフティアと続き、10チームほどが先頭集団を作った。10㎞を通過し徐々にペースが上がると、先頭は、クラフティア、黒崎播磨、三菱重工ら6チームに。この時点で旭化成の井川龍人(25)が遅れ始めた。三菱重工の近藤亮太(26)がスパートをかけ、トップで2区の山下一貴(28)にタスキを繋いだ。3秒差で安川電機、5秒差でクラフティアと黒崎播磨、旭化成はトップと16秒差の7位で2区に入った。
18.3kmと最長区間の2区。三菱重工の山下が先頭集団を引っ張っていたが、7㎞付近で旭化成の亀田仁一路(24)が16秒差を縮め追いつく。先頭は三菱重工、安川電機、クラフティア、トヨタ自動車九州、旭化成ら9チームとなり、混戦のまま最終盤へ。16㎞手前で黒崎播磨の福谷颯太(25)が抜け出しトップでタスキを繋いだ。3秒差の2位に西鉄、17秒差の3位で戸上電機製作所が続いた。
3区(11.1km)では黒崎播磨の田村友佑(26)が快走を見せ、2位の安川電機に25秒差をつける。4区(6.6㎞)のS.キプロノ(23)もトップをキープし、5区(15.5㎞)の井手翔琉(25)にタスキを繋いだ。黒崎播磨の井出は終盤、苦しそうな表情を浮かべ失速。21秒差でスタートした2位・クラフティアの天野誠也(27)が追いつき、後ろにピタリとつけた。上り坂で天野が井出を抜きトップに立ち、クラフティアが1位でタスキを繋いだ。黒崎播磨は4秒差の2位、5秒差の3位にトヨタ自動車九州、7秒差の4位で三菱重工が続いた。
4チームでの争いとなった6区(11.1㎞)。集団でレースは推移したが、9㎞付近で三菱重工の守屋和希(23)がスパートをかけると黒崎播磨の田村友伸(24)も続き、2人が抜け出す。さらに守屋がスピードを上げると田村はついていけず、三菱重工がトップで最終7区へタスキを繋いだ。5秒差の2位で黒崎播磨、11秒差の3位にクラフティア、23秒差の4位でトヨタ自動車九州が続く。
最終7区(13.9㎞)。序盤は三菱重工の小林大晟(23)が軽快な走りでトップを走る。しかし、4㎞付近で2位・黒崎播磨の細谷恭平(30)が小林の後ろにつくと、クラフティアの福本真大(28)も追いつき、先頭集団は3人に。残り2㎞を切った上り坂で三菱重工の小林がスパートをかけ、2人を引き離し、そのまま1位でゴールテープを切った。
【九州実業団毎日駅伝 結果】
1位 三菱重工 4時間19分06秒
2位 クラフティア 4時間19分11秒
3位 黒崎播磨 4時間19分16秒
4位 トヨタ自動車九州 4時間20分59秒
5位 安川電機 4時間22分05秒
6位 西鉄 4時間22分26秒
7位 ひらまつ病院 4時間22分58秒
8位 旭化成 4時間23分37秒
9位 戸上電機製作所 4時間30分50秒
******************ニューイヤー駅伝出場権
10位 旭化成B 4時間34分29秒
11位 実業団混成A 4時間38分56秒
12位 京セラ鹿児島 4時間47分42秒
*写真は三菱重工・近藤亮太選手
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