■フィギュアスケートNHK杯(8日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)
女子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)首位の坂本花織(25、シスメックス)がフリー(150.13点)、合計(227.18点)ともに今季世界最高点をマークし、大会2連覇を果たした。
GPシリーズ初戦のフランス杯は2位だったが、今大会を制した坂本は12月のGPファイナル(名古屋)進出が決定。集大成の来年2月ミラノ・コルティナオリンピック™に向け、弾みのつく大会となった。
今季限りで現役引退を表明している坂本は、最後のNHK杯で会心のフリー。冒頭のダブルアクセル(2回転半)を決めると、3回転フリップ、3回転ルッツからのコンビネーション、3回転サルコウと危なげなく着氷。後半もフリップ-トウループの連続3回転で勢いに乗り、ジャンプは全て着氷。最後はダイナミックなスピン、ステップで会場を引き込んだ。ほぼノーミスの圧巻演技に、地元関西のファンから大きな声援が送られた。
SP9位の青木祐奈(23、MFアカデミー)は、ジャンプで大きく崩れることなく、フリー5位の演技を披露。合計183.31点で6位と順位を上げた。
坂本同様、今季限りで現役引退を表明している樋口新葉(24、ノエビア)は序盤からジャンプを着氷させリズムに乗ると、中盤3回転ルッツで転倒があったが、最後のNHK杯を力の限り滑り切った。得点は合計168.27点で9位。
今大会、男子シングルでは鍵山優真(22、オリエンタルバイオ/中京大)が、合計287.24点で同大会日本勢男子初の3連覇を達成。アイスダンスでは、吉田唄菜(22)/森田真沙也(21)組が155.28点で最下位の10位だった。ペアでは、SP4位の長岡柚奈(20)/森口澄士(23)組がフリー3位の演技も、合計202.11点の4位。3位と1.68点差で惜しくも表彰台入りを逃した。
【女子シングル結果】
1位)坂本花織 227.18点
2位)ソフィア・サモデルキナ 200.00点
3位)ルナ・ヘンドリックス 198.97点
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6位)青木祐奈 183.31点
9位)樋口新葉 168.27点
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