聴覚障害者の案内にスタッフが活用する絵文字「ピクトグラム」
聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」が15日に開幕するのを控え、空の玄関口・成田空港では、スムーズに案内できるよう準備を進めている。「視覚的に分かりやすく」を重視し、絵文字「ピクトグラム」や筆談を活用する。
空港第1ターミナル1階国際線到着ロビー近くの案内カウンターには、旅客が訪れる。聴覚障害があっても行きたい場所や困り事を円滑に聞き出せるよう、電車の乗り継ぎなどが筆談できる「問い合わせシート」を用意。エレベーターや銀行などの施設情報については「ピクトグラム」で指さしをしてもらい対応する。
今年2月から案内業務を担当する北山朱音さん(26)は、聴覚障害がある年配男性の案内に手間取った経験がある。
空港の事業所などでつくる成田空港CS協議会では毎年、聴覚障害のある人を講師に招き、対応を実践的に学ぶセミナーを開いており、今年も10月下旬に実施。筆談では文章よりも単語を使うことや、口元や表情をよく見せるよう指導されたという。
「意識が変わり、補聴器を着けた旅客にちゃんと表情を見せながら案内ができた」(共同通信)
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