サッカー、全国高校選手権沖縄大会の決勝戦で、連覇を目指した那覇西と、初優勝をかけた鹿島朝日がぶつかりました。
沖縄大会の決勝。4試合失点なしと危なげなくトーナメントを勝ち上がってきた那覇西に対するは、創部3年半で初の決勝進出、勢いそのままに初優勝を狙ったFC琉球高等学院、鹿島朝日。これまで度も勝てていない那覇西を相手に、挑戦者として挑みました。
【前半】
立ち上がり、最初にチャンスを掴んだのは、鹿島朝日。高い位置からもプレッシャーをかけ、ボールを奪った14番、野崎琉球のシュートから、コーナーキックのチャンスを得ます。
するとコーナーからパスをつなぎ、2年生の大瀧幹が難しい角度からネットを揺らし、試合を動かします。
今大会、初めて追いかける格好となった那覇西。こちらもコーナーキックのチャンスを掴むと、キャプテンの具志堅洸がコーナーから高く蹴り上げたボールは、キーパーの手をかすめ、そのままネットへ。
風を利用した技ありのキックで、同点に追いつき1対1で前半を折り返します。
【後半】
後半、じわりと主導権を握り始めたのは那覇西。テンポを上げて、鹿島朝日ゴールへと襲いかかります。後半36分には、途中出場の2年生・上原文大郎がクロスバー直撃の惜しいシュートを放つ場面も。攻勢が続きますが、次の1点が遠い那覇西。
守る鹿島朝日も意地を見せ、試合は前後半80分で決着つかず。延長戦に入ります。このままPK戦突入か。そう思われた延長後半、ついにその瞬間が訪れます。中盤、ボールを持った那覇西のキャプテン・具志堅から。16番・上原文大郎!
「FWは点を決めるのが仕事だと思うので、絶対に決めてやると」「人生で一番嬉しいゴールでした」
土壇場で勝ち越した那覇西は、終了間際にも7番・池根翔太のダメ押しゴール。突き放した那覇西が熱戦を制し、嬉しい大会連覇を果たしました。
▼那覇西主将 具志堅洸(3年)
「誰一人欠けてはいけない、120人全員が那覇西のサッカー部。その思いを背負って自分たちはやってきたので、この優勝だけで終わらずに全国大会で一つでも多く勝てるように、頑張っていきたいです」
沖縄43チームの頂点に立った那覇西は、来月28日から行われる全国高校サッカー選手権に出場します。
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