11月15日に高校ラグビー愛知県大会決勝が行われます。優勝候補筆頭の常勝軍団を作り上げた監督は、実はラグビー未経験者。その指導法とは?

11月8日、全国高校ラグビー愛知県大会の準決勝を大差で勝ち上がった中部大学春日丘高校。全国大会、通称“花園”に12大会連続14回出場している常勝軍団です。

チームを率いる宮地真監督の朝は、とにかく早い。

(宮地真監督)
「(起床時間は)5時20分か15分くらいかな。休みはない」

ここは遠方から入学する生徒のための寮。完成してから1年半、監督自ら毎日、部員の朝食を作り続けています。

(宮地監督)
「食うやつは強い」

体が資本のラグビー 部員は“毎食コメ2合”

ここで暮らす部員は35人。全員「毎食2合」のコメを食べることが決まりです。

(2年生の部員)
「中学校の時は食パンひと切れ、高校になって一気に(食べる量が)増えた」
(3年生の部員)
「(これくらい食べないと)体重が減ってしまう」

こちらは宮地監督の妻の宏美さんの仕事。量も栄養も、そして、お金のことも考えないといけません。

(妻・宏美さん)
「うちは大量だから、消費税で全然変わってくる。本当に何とかしてほしい」

食費は1日、10万円以内に抑えるのが目標。最近の物価高は痛手です。

それでも…

(妻・宏美さん)
「やっていることは違うけど、毎日一緒に戦っているみたい」

ラグビーは体が資本。食事は強いチーム作りに欠かせません。夫婦の絆で作り上げられた常勝軍団。でも、ここまでの道のりは平たんではありませんでした。

監督はラグビー未経験 「体育でもなく国語の教員」

宮地監督が就任したのは1992年。当時は無名の弱小校でした。

しかし、少しずつチームが強くなってきた中で突然、不幸が襲います。

一度は“監督”をやめる決意

(宮地監督)
「部員が不慮の事故で亡くなった」

監督就任から11年後の2003年、練習試合でタックルにいった生徒が頭を強く打ち亡くなりました。

(宮地監督)
「辞める決意でいたが(亡くなった生徒の)ご両親に引き留めていただいた」

この日からチームは毎日、黙とうを捧げています。

全員で亡くなった生徒に強くなることを誓いました。その7年後…

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