パイレーツのスキーンズ(共同)
ワールドシリーズでの活躍が記憶に新しいドジャースの山本由伸だが、サイ・ヤング賞はポストシーズン前の投票で決まる。3位に食い込んだものの日本人初の栄誉には届かなかった。メジャー2年目の右腕スキーンズが12日、満票で初受賞。規定投球回に達した投手の中でただ一人の防御率1点台と圧倒的な数字を残しており、順当な選出だった。
スキーンズは、投手力を示す重要指標で1イニング当たりに許した走者数を示す「WHIP」が0・95でリーグ1位。奪三振数は2位、投球回数も4位と高水準。大リーグではチーム力や運に左右される勝ち星は重視されず、低迷したパイレーツで10勝どまりなのはマイナスにはならなかった。
山本は被打率1割8分3厘がメジャー1位だったが、投球回数はリーグ15位で、防御率や奪三振数でスキーンズに水をあけられた。リーグ2位の202回を投げ、防御率2・50のサンチェス(フィリーズ)が投票者全員から2位票を得た。
山本は2年目の今季に成績を大きく伸ばした。「すごく特別で、本当に難しいこと」と、サイ・ヤング賞を狙える位置まで来ている。(共同通信)
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