メジャーリーグで今年最も活躍した指名打者(DH)に贈られる「エドガー・マルティネス賞」が14日(日本時間)に発表され、ドジャースの大谷翔平(31)が5年連続で選ばれた。5年連続はD.オルティス(レッドソックス、2003年~2008年)以来、メジャー史上2人目の快挙となった。
最優秀指名打者賞にあたる同賞は、両リーグで最も活躍した選手を1人選出。DHで年間100打数以上の選手が対象で、担当記者、放送関係者、球団広報担当者の投票で決まる。
今季、大谷は158試合に出場、打率.282、55本塁打、102打点、20盗塁。打撃3部門(打率、本塁打、打点)のタイトルは逃したが、OPS(長打率+出塁率)、得点など個人スタッツでは上位に位置していた。
大谷はDHとしてシーズンをスタートし、東京での開幕シリーズで今季1号を放つと、5月には月間自己最多タイとなる15本塁打をマーク。7月20日から5試合連続ホームランをマーク、これは日本選手初の快挙となった。さらに9月には史上6人目の2年連続50本塁打、そして、二刀流としてメジャー史上初の“50本塁打ー50奪三振”を記録した。
5年連続受賞は2007年のD.オルティス以来18年ぶりで、獲得回数5度は、D.オルティス(8回)に次いで、賞の名前となったE.マルティネス(5回、マリナーズ)に並びメジャー歴代2位タイの記録となった。
受賞した大谷に代わってトロフィーを受け取ったこのアワードのMCを務めるドジャースのM.ベッツ(33)は「翔平がありがとうって喜んでいるよ」とコメントし、会場のファンを沸かせた。
また、この日はMLBで今シーズン最も活躍した選手に贈られるMVPも発表され、ナ・リーグでは大谷が“満票”で獲得。エンゼルス時代の21年、23年、ドジャースに移籍した24年に続き、リーグをまたいで3年連続通算4度目の偉業。ドジャースの選手として連続受賞は初の快挙となった。
■エドガー・マルティネス賞
1973年に「最優秀指名打者賞」として設立。2004年、マリナーズでDHとして活躍し、メジャーの殿堂入りも果たしているエドガー・マルティネス氏にちなみ「エドガー・マルティネス賞」に改称された。
【エドガー・マルティネス賞 獲得回数上位】
1位:D.オルティス(レッドソックス)8回
2位:大谷翔平(ドジャース)5回
E.マルティネス(マリナーズ)
4位:H.マクレー(ロイヤルズ)3回
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