
サッカー日本代表は、14日の国際親善試合ガーナ戦で新しいユニホームを着用する。
開発したのはアディダスジャパン。1999年に日本サッカー協会とオフィシャルサプライヤー契約を締結して以降、日本代表のユニホームを手がけてきた。
来年のワールドカップ(W杯)北中米大会でも使用する新ユニホームのコンセプトは「HORIZON(水平線)」。中央には、日本を囲む空と海からなる水平線をモチーフとしたグラフィックが施されている。
- 「こういう子は伸びる」 遅咲きの渡辺剛が見せた中学時代の練習姿勢
ユニホームを生み出す過程で、最初に考えるのがコンセプトだという。2022年のW杯カタール大会では史上初のベスト8に惜しくも届かなかった中、日本代表は来年のW杯で優勝を目標に掲げる。そうしたストーリーの中で、水平線の先にある「最高の景色」をイメージした。日本協会の宮本恒靖会長もミーティングに数回参加し、コンセプトやデザインについて、考えを伝えながら形にしていった。
これまでのユニホームにも、それぞれのコンセプトがあった。
02年の日韓大会は、自国開催。首元から両そでに走る赤いラインで「富士山」の輪郭を表現した。
06年のドイツ大会は、日本の伝統と技術の象徴である日本刀をイメージした「刃文」をモチーフにした。

14年のブラジル大会は、背面に蛍光色の赤の一本線が描かれ、選手がピッチで「円陣」を組んだ際に輪ができるようデザインされた。
22年のカタール大会は、「ORIGAMI」(折り紙)。勝利への祈りが込められた折り鶴をイメージした。

昨夏から使用した前回のユニホームは、「FIRE(炎)」だった。世界的なファッションデザイナー山本耀司氏の「ヨウジヤマモト」とアディダスがコラボしたブランド「Y―3」を初採用。日本代表の青と、「Y―3」のイメージカラーでもある黒を掛け合わせ、濃いネイビーが使用された。

アディダスジャパンでマーケティングを担当する高橋慶多さんによると、ユニホームの売れ行きは、デザインの他、代表チームの人気や期待度、W杯などの国際大会での結果にも影響を受けることがあるという。
高橋さんは「森保監督や選手が口にしているW杯優勝という『最高の景色』を、私たちも本気で目指している。そこを信じて、一緒に歩んでいければ」と話している。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。