「東京デフリンピック」の開会式が行われる東京体育館に向かう人たち=15日

 聴覚障害者による国際スポーツ大会、第25回夏季デフリンピック東京大会は15日、東京都渋谷区の東京体育館で開会式が行われ、開幕した。1924年の第1回パリ大会から101年で、日本での開催は初。ろう者や手話に対する人々の理解が深まり「共生社会」実現への新たな一歩となることが期待される。

 2021年の東京五輪・パラリンピック以来となる国内での大規模総合大会には、世界81カ国・地域などから史上最多3081選手が最終エントリー。閉会式が行われる26日までの日程で、21競技、209種目を実施する。話し声と同程度の55デシベルが聞こえないことが参加条件で、公平性を保つため、競技中は補聴器の使用は禁止。「スタート」などの合図や判定は、ランプや旗を使って知らせる。

 日本選手団は史上最多の約270選手で臨み、前回22年大会を上回る31個以上のメダルを目指す。開会式の旗手は空手女子で個人2大会連続2冠に挑む小倉涼(25)=埼玉・特別支援学校坂戸ろう学園教=が務める。

 15日は開会式に先立って競技も実施された。(共同通信)

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