■ラグサス 侍ジャパンシリーズ2025 日本 7ー7 韓国 (16日 東京ドーム)

侍ジャパンは韓国との強化試合を行い、9回に追いつかれ引き分けとなった。

試合は先発の金丸夢斗(中日)が3回に2つの四球も絡み3点を先制される。それでも直後の4回に佐々木泰(広島)が反撃のタイムリーを放ち1点を返すと、連続押し出し四球ですぐさま同点に追いついた。その後1点を勝ち越されたが、5回には押し出し四球と石上泰輝(DeNA)の2点タイムリーで3点を奪いこの試合初めてリードを奪った。7回から登板の髙橋宏斗(中日)は3連続四死球から犠飛で1点差に迫られるも、センター・五十幡亮汰(日本ハム)の好返球で同点は許さず。その後8回は両チーム1点ずつ取り合い7-6となると、6番手・大勢(巨人)が9回2死無走者から同点のソロ本塁打を浴び引き分けとなった。投手陣は韓国打線に9四死球を出し9安打(2本塁打)を浴び7失点。一方の侍ジャパン打線は韓国投手陣から12四球をもらうも、相手を下回る6安打で11残塁と課題を残した。

スタメンは1番ショート・村林(楽天)、2番サード・野村(ソフトバンク)、3番センター・森下(阪神)、4番DH・牧(DeNA)、5番レフト・西川(レフト)、6番キャッチャー・岸田(巨人)、7番ファースト・佐々木(広島)、8番セカンド・石上(DeNA)、9番ライト・五十幡(日本ハム)のオーダーを組んだ。

韓国先発の19歳・チョン・ウジュに対して、野村、森下が連続空振り三振に倒れ三者凡退に終わる。2回は牧の四球、西川は投ゴロも悪送球で一、二塁となり、岸田が犠打を決め1死二、三塁の絶好機。しかし佐々木が二直、石上が空振り三振と下位打線に一本が出ず無得点に終わる。

先発のマウンドには金丸(中日)が上がった。初回は2死から内野安打で走者を背負うも、4番のハン・ドンヒを空振り三振に斬る。2回も危なげない投球で2死を奪い、続く打者には151キロの内角直球で見逃し三振に抑える。

しかし3回、先頭打者に四球を与えると、9番のパク・ヘミンに左翼線へのツーベースを浴びて無死二、三塁のピンチ。続く打者からは空振り三振を奪い1死も、四球で満塁のピンチを広げられ、3番のソン・ソンムンにライト前2点タイムリーを浴び0-2と先制を許す。さらに一、三塁の場面で4番のハン・ドンヒからは空振り三振を奪うも、ダブルスチールを決められ3点目を失った。

打線は3回は三者凡退に終わり、相手先発右腕を攻略できず。それでも先制された直後の4回に、代わった2番手左腕から先頭の森下が右中間へのツーベースを放ち、2つの四球もあり1死満塁に。ここで佐々木がセンター前タイムリーを放ち1-3。さらに連続押し出し四球で3-3の同点に追いつく。なおも満塁だったが村林は二ゴロ併殺打となり勝ち越しまではできず。

金丸は3回で降板し、4回からは西口(楽天)が登板。先頭打者にライト前安打を浴びてから連続空振り三振で2死とする。しかし死球で一、二塁とされると、1番・シン・ミンジェに三遊間を破る勝ち越しタイムリーを浴びて3-4と再びリードされる。

打線は直後の5回表、1死から連続四球で一、二塁とすると、西川が内野安打を放って1死満塁に。岸田は空振り三振で1死も、佐々木が押し出し四球で4-4の同点。続く石上は一二塁間を破るライトへのタイムリーを放ち6-4と2点を勝ち越した。

5回からは3番手で松山(中日)が登板し、ヒット1本を許すも1回を無失点。6回は4番手・隅田(西武)が2四球と制球に苦しむも、3つ目のアウトを空振り三振で奪い無失点で切り抜けた。

7回は髙橋(中日)が先頭の4番ノ・シファンを空振り三振に斬るも、3連続四死球で1死満塁のピンチを招くとレフトへの犠飛で6-5と1点差に。なおも一、二塁でセンター前に運ばれたが、センター・五十幡の本塁への好返球で走者を刺し同点は許さず。

8回の攻撃ではこの試合4つ目の押し出し四球で7点目を奪い2点差とするも、その裏に髙橋が2番のアン・ヒョンミンに左中間へのソロを浴びて再び1点差に迫られる。さらに9回は大勢(巨人)が2死から被弾し7-7の同点に追いつかれ引き分けとなった。

試合後、侍ジャパンの指揮をとる井端弘和監督(50)は「(得点を)取れるときにもうちょっと取れたところもあったんですけど、それは課題にしないといけないと思いますし、ピッチャーは一通りみんな投げましたので、これからもうちょっとずつアジャストしていければ、もう一つレベルが上がるのかなと思います」と試合を振り返った。26年3月に開幕する『2026ワールドベースボールクラシック™』に向けては「まずはしっかりと開幕に向けて準備をして、最高の状態で臨めたらいいかなと思います」と意気込みを語った。

≪侍ジャパン 主な日程≫
2月 事前合宿(宮崎)
3月2日 強化試合 オリックス戦(京セラドーム大阪)
  3日      阪神戦(京セラドーム大阪)

WBC1次ラウンド・プールC(東京ドーム)
3月6日 台湾戦
  7日 韓国戦  
  8日 オーストラリア戦
  9日 チェコ戦

準々決勝、準決勝、決勝は3月13~17日にアメリカ・マイアミで実施。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。