■東京2025デフリンピック 陸上(19日、駒沢オリンピック公園)

日本で初めての開催となる東京2025デフリンピックの陸上競技で、男子400mの山田真樹(28、ぴあ)が47秒61の日本デフ記録で金メダルを獲得、同大会の日本勢金メダル第1号となった。村田悠祐(20、仙台大学)は49秒27の5位、足立祥史(28、島根県立松江ろう学校)は50秒18で8位だった。

山田は、トルコで行われた2017年大会の200mと4×100mで金、400mで銀メダルを獲得。前回大会はコロナの影響でスタートラインに立つことが叶わなかったが、2大会ぶりのメダルとなった。

前日18日の準決勝ではスタートで出遅れたが、後半はスピードに乗った走りで49秒03とトップタイムでの決勝進出を決めた山田。この日の決勝では好スタートを見せると、序盤からスピードに乗った走りでトップに立った。中盤でも広いストライドでスピードを落とさずに最終コーナーへ。コーナー出口で並ばれたが、そこからギアを入れ替え突き放すと、ガッツポーズを見せてフィニッシュ。今大会日本勢初の金メダルを獲得した。47秒61は自身が24年に記録した47秒82を更新する日本デフ記録となった。

2023年冬季デフリンピックのスキー大回転で銀メダルを獲得し、「二刀流」で出場した村田も粘りの走りで5位、足立は8位だった。

【デフリンピック】
デフリンピックとは「デフ+オリンピック」。デフとは英語で「耳が聞こえない」という意味で、聴覚障がいのあるアスリートの国際的なスポーツ大会のこと。第1回は1924年にフランスで行われ、今年11月15日から行われる東京大会は100周年の記念すべき大会で、日本では初開催となる。駒沢競技場を中心に21競技が行われ、70~80の国と地域から約3000人の選手が参加する。

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