
ノルディックスキーのジャンプワールドカップ(W杯)は21日、ノルウェーのリレハンメルで開幕した。男女2人ずつで組む混合団体(HS140メートル)が行われ、丸山希(のぞみ)(北野建設)、二階堂蓮(日本ビール)、伊藤有希(土屋ホーム)、小林陵侑(チームROY)の順に飛んだ日本は一度も首位を譲らず、1034.0点で優勝した。この種目を日本が制すのは2013年12月以来2度目。スロベニアが1025.1点で2位、オーストリアが3位。
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日本が首位で折り返した2回目だった。1番手の丸山希が着地に失敗し、続く二階堂蓮も納得のいかない表情。2番手まで終えた時点で、2位スロベニアに2.4点差まで詰め寄られた。
五輪種目に2022年北京大会から採用された混合団体は、男女4人が2回ずつ、計8回飛ぶ。ただ、好ジャンプをそろえるのが難しい。
ここで、3番手の伊藤有希が132.5メートルの大ジャンプ。最後、エースの小林陵が逃げ切り、一度も首位を譲らずに頂点に立った。
W杯序盤は、夏から冬へ仕様が切り替わった助走路に苦しむ選手が多い。伊藤もかつては得意でなかった。が、この日は安定したジャンプを連発。チーム最年長、31歳のベテランらしく経験値を結果に変え、チームを支えた。
「めちゃめちゃ助かりました」と小林陵。丸山も「みんなのおかげで優勝できた」。
日本ジャンプ陣にとって、大きな意味の詰まった1勝と言っていい。
リレハンメルの台への対応に苦しんだ高梨沙羅が今回、メンバーから外れた。それでも、10月のサマーグランプリに続く混合団体制覇。伊藤は「誰が選ばれても勝ちを狙える」と誇らしげだ。
特に日本女子の充実ぶりは目を見張るものがある。金城芳樹ヘッドコーチは「ベテランから若手まで、層は厚くなってきている。冬も継続していければ五輪のメダルは近くなる」。
五輪へ、期待が膨らむ滑り出しとなった。
二階堂「レベル上がった」
二階堂 「(日本はジャンプスーツなどの)ルール変更から男女ともにレベルが上がった。信頼できる仲間と戦っている」
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