【動画】阪神タイガースの2年ぶりセ・リーグ制覇を祝い、大阪・御堂筋でパレードが行われた=小林一茂、米田怜央、内海日和撮影

 プロ野球・阪神タイガースの2年ぶりのリーグ優勝を祝うパレードが22日、大阪市の御堂筋であった。主催者によると沿道などに約20万人が集まった。

 藤川球児監督(45)や選手たちは3台のバスに分乗して、約1.7キロのコースをゆっくり前進。4番打者としてチームを引っ張り、本塁打と打点でセ・リーグ2冠を達成した佐藤輝明選手(26)は「たくさんの人に集まっていただいて、グッズも掲げてくれてうれしい」と話し、「連覇と(達成できなかった)日本一は来年の一番の目標になる。みんなでがんばりたい」と決意を新たにした。

 パレードは、大阪府と大阪市、経済団体などでつくる実行委員会が主催した。午前11時前に開会式が始まり、藤川球児監督が「必ず連覇します」と宣言。選手らとともに3台のバスに乗り込んでパレードが始まった。

 沿道を埋め尽くしたファンたちは、バスの上の選手らに大きく手を振ったり、選手名の入ったタオルを掲げたり。沿道のビルのなかから手を振り、プラカードを掲げる人たちもいた。

 阪神の試合は「全て観戦してきた」という兵庫県豊岡市のパート宮垣真代さん(58)は午前4時に起きて、友人2人とともに駆けつけた。「来年もパレードに来られるように祈ります。次こそは日本一を」と興奮気味に話した。

 岸和田市の会社員、伊脇憲一さん(57)は、「ぜいたくな悩み」があったという。阪神が史上最速でリーグ優勝を決めたため、シーズン終盤が「消化試合であまり楽しめなかった」。ただ、この日のパレードは、「みんな喜んで手を振ってくれる姿が見られてよかった」と笑顔だった。

 バスは正午ごろにかけて、心斎橋付近まで進んだ。パレードを終えた中野拓夢選手会長は「ファンのみなさんが喜んでくださっているというのをすごく感じた。1年間頑張ってよかったなってすごく思いました」と話した。

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