車いすバスケットボールの韓国リーグ『KWBL』で日本人初の頂点を目指す日本代表・藤本怜央(42、春川タイガース)が、日本時間4日にファイナル第3戦に出場した。
対戦成績1勝1敗で勝てば優勝が決まる大一番で、3戦連続のスタメン起用となった藤本。この日も厳しいマークを振り切りながら得点を重ねた。しかし第3クォーター途中で5つ目のファウルをとられコートアウトとなり、チームは62ー64で敗れた。藤本は27分35秒の出場時間で15得点をマークしたが、韓国リーグで日本人初優勝にあと一歩届かなかった。
ファイナル第1戦で藤本は41得点を挙げ、続く第2戦でも31得点とチームの柱として活躍した。

■試合後の藤本選手コメント
FINAL最終戦は非常に難しい試合と笛でした。韓国の強度に合わせに行きましたが、まだその国のバスケットボール文化に上手くアジャスト出来なかったですね。
しかし、FINALを通してチームも個人も飛躍的に成長出来たと感じました。僕が加入して僅か3か月でここまでの連係が作られたことはチームメイトのレベルの高さの賜物だと感じます。彼らには本当に感謝しかないです。来年もこのチームに残れるのなら、次こそは日本人初の韓国リーグチャンピオンになれるようにまたゼロからスタートしたいと思います。

【藤本怜央(ふじもと・れお)】
1983年9月22日生まれ、42歳。9歳の時に交通事故にあい、右足のひざから下を失った。義足でバスケットボールをしていたが高校3年生の時に静岡のクラブチームにスカウトされ、車いすバスケットボールを始めた。日本では宮城MAXのエースとして天皇杯11連覇、得点王12回。パラリンピックにはアテネ(2004年)、北京(2008年)、ロンドン(2012年)、リオ(2016年)、東京(2021年)と5大会連続で出場し、リオではキャプテンを務めた。東京パラでは銀メダルを獲得。ドイツ8シーズン、オーストラリア1シーズン、スペイン1シーズンを経験し韓国リーグで活躍。
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