■MLB パドレス2―8ドジャース(日本時間25日、ペトコ・パーク)
ドジャースの山本由伸(27)が敵地でのパドレス戦に今季25度目の先発、6回、92球を投げて、被安打4(1本塁打)、奪三振6、四死球2、失点2(自責点2)。3回に逆転ツーランを許したが、気持ちを切り替えて6回2失点、7回にはキャッチャーのD.ラッシング(24)が3号勝ち越し弾を放つなど、11勝目を手にした。
試合後、取材に応じた山本は「どうしても落とせない試合だったので、いつも以上に集中力も高く試合に入れたと思いますし、試合途中ホームランで逆転されてしまったんですけど、なんとかチームが勝つことができて良かったと思います」と安堵の表情を浮かべた。
「感覚がすごく良かったですし、感覚以上にスピードが出てたのかなと思いますし、調子がひとつ良い証拠といいますか。良い時に出る感覚でした」とストレートの感触を話し「ピッチングの面でももちろん助けてもらいましたし、最後ラッシングが試合を決める一発が出て僕自身もすごくうれしかったですし、チームもさらに勢いづいたような、そんな雰囲気だったので本当に良かったと思います」とバッテリーを組んだD.ラッシング(24)の活躍にも笑顔を見せた。
今季最後となったライバルのパドレス戦には「もちろんやっぱりすごく良いチームですので勢いもあるし、実力もあるチームなので、とにかく冷静に全力で投げていきました」と口にし、「チーム内も特にそんな変な焦りとかありませんでしたし、今日の試合に全員がいい入りをして向かっていけたので、勝てたと思います」と話した。
「集中しなきゃいけないというか、いつも以上に集中して入ることが出来たっていう。試合へ入る意気込み、心構えはいつも通りですし、毎試合とにかくベストで全力で入るっていうのはまったく変わりないので、今日は結果的にいろいろとうまくいったなと思います」と振り返った。
残り31試合でマジック“31”が点灯。シーズンの長さが日本とは違うが「1試合平均でいうと球数も少ないですし、日本の時は120球、もっといってる時もありましたし、こっちは中5日ですけど状況は多少違いますけど、約1週間に1回投げていくローテーションを守る、基本的なことを心がけるのは同じかなと思いますし、体調良くいけているのでこのまま頑張りたいと思います」と気持ちを引き締めていた。
D.ロバーツ監督(53)は「彼は非常にメンタルが強い。ヤマ(山本投手)は“キラー”だ。キラーだ。大舞台で存在感を示す。きょうも良い投球が必要だったが、彼はやってのけた」と絶賛。
さらにベンチの横でずっとヤジを飛ばしていたパドレスファンに大谷が45号を放った際にハイタッチしたことについては「非常に煩わしかった。ずっと耳元でやられていた。翔平が自分からハイタッチをしにいくのは彼らしくないが、彼は一日中やられていたので、ショウヘイ選手がああして応じたのは良かったし、楽しかった。彼のパーソナリティが見られて良かった」と口にした。
低迷していた打線については「きょうは初球からずっと、翔平の第1打席(四球)、ムーキー(ベッツ)の第1打席(ヒット)、フレディ(フリーマン)も、打線全体を通して、我々がこれからやっていくべき姿を体現できていたと思う。与えられたものを受け入れ、必要なら長打も出る。ただそれは、終始良い打席を積み重ねた結果として出てくる副産物だ」と繋ぐ場面は繋ぐ、一気に行く場面は一気に行くと展開によって攻撃していた打撃陣に納得の表情を浮かべた。
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