年末年始に東大阪市の花園ラグビー場で開催される「全国高校ラグビーフットボール大会」。105回の記念大会を迎える今年度の組み合わせ抽選会が12月6日(土)に行われ、各地区の予選を勝ち抜いた代表56校それぞれの対戦相手が決定しました。

 代表校の監督・キャプテンが集合して行われた抽選会。キャプテンが自ら箱の中から番号の入った小さなラグビーボールをピックアップする形で実施されました。

 記念大会のため、今年度の出場校は例年より5校多い56校。2回戦から登場するシード校も例年の13校から8校になりました。抽選会では、まずシード8校をトーナメント表の中で定められた番号に振り分ける抽選が行われた後、残り48校による抽選が行われました。

 シード校が減ったため、1回戦から注目の実力校同士が激突する好カードが目白押し。決戦を前に、早くも各校の主将による熱い闘志が会場を包み込んでいました。なお、開会式での選手宣誓は、抽選の結果、関西学院(兵庫)の西浦章博主将が務めます。

12月27日 第1試合から“シード常連”の注目校が登場!

 大会は、12月27日(土)に開幕。1回戦10試合が行われます。第1試合では、各グラウンドでシード常連の注目校が登場。第1グラウンドでは前回大会の準優勝校、地元大阪の東海大大阪仰星が坂出第一(香川)と、第2グラウンドでは中部大春日丘(愛知)が創部22年で念願の初出場を果たした岐阜聖徳学園(岐阜)と、第3グラウンドでは大分東明(大分)が若狭東(福井)とそれぞれ対戦します。

 シード委員長が「もしシード校が例年の13校なら、間違いなくシード校になっていた」と評価した3校に加えて、東海大大阪仰星と坂出第一の勝者をシード校の佐賀工(佐賀)が待ち受けるこのブロックは、実力校4校がベスト8を目指す大激戦となります。

 27日、第3グラウンドの第2試合では、シード委員会が「シード校に匹敵する実力を有している」と評価する常翔学園(大阪)が、実力校の茗渓学園(茨城)と激突。この対決の勝者が、2回戦で大会3連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)に挑みます。

 常翔学園の岡本慶次主将は「選抜大会で桐蔭学園に敗れているので、その悔しさを花園で晴らしたい」とコメント。また、白木繁之監督が「強いチームと当たるなら早い方がいいと思っていた。1回戦から常翔らしく全力でぶつかりたい」と語った常翔学園。真っ向勝負で強敵に挑む姿に注目です。

 そのほか第3試合では、第1グラウンドで石見智翠館(島根)と早稲田実業(東京)の強豪同士が激突。第3グラウンドでは1958年の創部以来で初の花園出場を決めた慶應志木(埼玉)が青森山田(青森)と対戦します。

12月28日 初出場校が実力校と激突!

 12月28日(日)は、1回戦の残り14試合。

 もう1校の初出場校である名古屋(愛知)は実力校の流経大柏(千葉)と、強豪の報徳学園に快勝して5大会ぶりに全国大会出場の関西学院(兵庫)は九州学院(熊本)と対戦します。

12月30日 シード校が登場し2回戦へ

 また、12月30日(火)にはシード校が登場し、2回戦16試合が行われます。天理との7対7の激闘の末、抽選の結果、4大会ぶりに花園への切符をつかんだ御所実(奈良)は、専大松戸(千葉)と秋田工(秋田)の勝者と対戦。

 桐蔭学園(神奈川)・国学院栃木(栃木)とともに優勝候補の一角に挙げられる大阪桐蔭(大阪)は光泉カトリック(滋賀)と山形中央(山形)の勝者と対戦します。

1月1日 準々決勝の組み合わせが決定「ノーシード校の優勝も可能性としてありうる」

 3回戦は年明けの1月1日(木・祝)。3回戦終了後、勝ち抜いた8校による抽選が再度行われて、1月3日(土)に予定されている準々決勝の組み合わせが決定します。

 シード委員会が、組み合わせ決定後の講評の中で「今大会は3連覇を狙う桐蔭学園に優勝経験というアドバンテージはあるものの、シード校8校に加えて前述の4校(東海大大阪仰星・中部大春日丘・大分東明・常翔学園)に大きな力の差はない、カードによっては、シード制が本格導入(昭和55年)されてから、まだ1度もないノーシード校の優勝も可能性としてありうる」と評価した今回の全国高校ラグビーフットボール大会。

 注目の決勝戦は、1月7日(水)午後2時から、5日の準決勝を勝ち上がった2校によって行われます。

1回戦・2回戦 組み合わせ

<12月27日(1回戦)>

▼第1グラウンド
東海大大阪仰星(大阪) 対 坂出第一(香川)
昌平(埼玉) 対 四日市工(三重)
石見智翠館(島根) 対 早稲田実(東京)
筑紫(福岡) 対 城東(徳島)

▼第2グラウンド
中部大春日丘(愛知) 対 岐阜聖徳学園(岐阜)
遠軽(北海道) 対 尾道(広島)
鹿児島実(鹿児島) 対 コザ(沖縄)

▼第3グラウンド
大分東明(大分) 対 若狭東(福井)
茗溪学園(茨城) 対 常翔学園(大阪)
青森山田(青森) 対 慶應志木(埼玉)

<12月28日(1回戦)>

▼第1グラウンド
聖光学院(福島) 対 近大和歌山(和歌山)
松山聖陵(愛媛) 対 東海大静岡翔洋(静岡)
立命館慶祥(北海道) 対 仙台育英(宮城)
倉吉東(鳥取) 対 飯田(長野)
関西学院(兵庫) 対 九州学院(熊本)

▼第2グラウンド
明和県央(群馬) 対 山梨学院(山梨)
盛岡工(岩手)対 高鍋(宮崎) 
専大松戸(千葉) 対 秋田工(秋田)
高川学園(山口) 対 目黒学院(東京)

▼第3グラウンド
倉敷(岡山)対 土佐塾(高知)
長崎北陽台(長崎)対 富山第一(富山)
光泉カトリック(滋賀)対 山形中央(山形)
日本航空石川(石川) 対 北越(新潟)
流経大柏(千葉) 対 名古屋(愛知)
  
<12月30日(2回戦)>〇シード

▼第1グラウンド
〇佐賀工(佐賀)対 東海大大阪仰星×坂出第一の勝者
〇桐蔭学園(神奈川)対 茗溪学園×常翔学園の勝者
筑紫×城東の勝者 対 聖光学院×近大和歌山 ×の勝者
松山聖陵×東海大静岡翔洋の勝者 対 盛岡工×高鍋の勝者
〇大阪桐蔭(大阪)対 光泉カトリック×山形中央の勝者
〇国学院栃木(栃木) 対 流経大柏×名古屋の勝者

▼第2グラウンド
昌平×四日市工の勝者 対 遠軽×尾道の勝者
青森山田×慶應志木の勝者 対 鹿児島実×コザの勝者
〇東海大相模(神奈川) 対 明和県央×山梨学院の勝者
長崎北陽台×富山第一の勝者 対 立命館慶祥×仙台育英の勝者
倉吉東×飯田の勝者 対 高川学園×目黒学院の勝者

▼第3グラウンド
中部大春日丘×岐阜聖徳学園の勝者 対 大分東明×若狭東の勝者
〇東福岡(福岡)対 石見智翠館×早稲田実の勝者
〇京都成章(京都) 対 倉敷×土佐塾の勝者
〇御所実(奈良)対 専大松戸×秋田工の勝者
日本航空石川×北越の勝者 対 関西学院×九州学院の勝者

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