
パリ五輪女子48キロ級金メダルの角田夏実(33)=SBC湘南美容クリニック=が現役を退くことが7日、わかった。全日本柔道連盟関係者が明かした。
近く発表される予定で、年内にも引退会見を開く。
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関係者は「もろもろの手続きに入っている」とし、連盟への強化選手辞退届の提出などの準備をしているという。
角田はこの日、都内であった柔道の大会グランドスラム東京のイベントに出席したあと、「やはり、気持ちが入らないと、目指すものがないと難しい」と話していた。

千葉・八千代高から東京学芸大に進んだ角田は、社会人になってから頭角を現した。
得意のともえ投げを武器に、女子48キロ級で世界選手権を3度制し、昨夏のパリ五輪でも金メダルを獲得した。
今年2月にはアゼルバイジャンであった国際大会で優勝したが、6月の世界選手権については選考を辞退していた。
4月に体重無差別の全日本女子選手権に出場し、3回戦で敗れたあと、「(進退については)もう少し自問自答したい」と話していた。
角田は強化選手になったのが20代になってから。「遅咲きの才能」だった。
ともえ投げや寝技を中心とする独特のスタイルを極めた。

パリ五輪では日本勢第1号メダルを獲得し、これが夏季五輪の日本勢通算500個目のメダルとなった。
31歳11カ月での金メダル獲得は日本柔道史上最年長だった。
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