熱戦続く夏の甲子園。球場を沸かせたのは1年生コンビの華麗なグラブさばきでした。

 大会9日目の第1試合は優勝候補の一角、宮城県の仙台育英と重量打線を誇る島根県の開星が対戦。

 開星は仙台育英の2年生ピッチャー梶井の立ち上がりを捉え、4番松崎の犠牲フライで先制。

 すると仙台育英は直後の1回裏、1アウトランナー2塁、3塁のチャンスで4番・川尻。ライトへの犠牲フライで同点。さらに…。

 相手守備が乱れる間に2塁ランナーも一気に生還、逆転に成功します。

 その仙台育英は、この試合も2人の1年生がスタメン出場。セカンドの有本豪琉とショートの砂涼人。二遊間の1年生コンビが超絶プレーを見せます。

 プロ顔負けの華麗すぎるプレーを見せた2人は涼しい顔です。

 3点をリードした仙台育英は8回、8番・高田が大会第7号となるソロホームランで開星を突き放します。

 投げては3回途中から救援した今大会注目の左腕・吉川が開星打線から9つの三振を奪う力投。

実況
「快投続く仙台のドクターKです」

 仙台育英が逆転で開星を破り、3回戦進出を決めました。試合後、プロ顔負けのバックトスを見せた有本は…。

仙台育英(セカンド) 有本豪琉(1年)
「ファインプレーという形でゲッツーを取れたんですけど、ファインプレー、長打、ホームランは自分は求められていなくて、安定したプレーが求められていると思うので、冷静にプレーすることが大事かなと」

 第2試合、沖縄尚学対徳島県立鳴門高校の一戦。アルプススタンドから聞こえてきたのは「ハッピーバースデートゥユー」。

 14日に18歳の誕生日を迎えたのは沖縄尚学の6番・阿波根裕。その阿波根…。

 しっかりヒットで応えた阿波根。続く7番・宜野座の当たりで激走。阿波根が先制のホームを踏みます。

 1点リードの沖縄尚学は6回、沖縄尚学のドクターK、2年生の末吉を投入。鳴門の大谷翔平こと橋本朋來と対戦します。

 痛烈な当たりが3塁線へ、長打かと思われましたが、打球が3塁塁審に当たってシングルヒット止まりに。

 末吉は4回を無失点に抑える好投で完封リレー。鳴門を下した沖縄尚学、次は仙台育英と対戦です。

 第3試合には春のセンバツ王者・横浜が登場。春夏通じて初出場の滋賀県の綾羽と対戦。

 先制したのは綾羽、横浜の背番号6・池田の立ち上がりを攻めます。

 ベンチ入りのメンバー20人は監督ではなく、野球部員全員が投票して決めたという綾羽。背番号も投票で決めるなど、部員同士の絆が強いチームです。

 1点を追う横浜は4回から2年生の織田翔希がリリーフ。その初球。

 この回は3人で仕留め、流れを変えると5回、その織田自らのタイムリーヒットで同点。

 続く6回、綾羽に痛いミスが飛び出します。

 ランナー2人が帰って勝ち越した横浜。その後も追加点を挙げ、最後は今大会初登板のエース・奥村が締めてゲームセット。春夏連覇に一歩前進です。

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