津田学園は、14日予定されていた2回戦に出場することになっていましたが、相手の広陵高校が、部員の暴力などをめぐる問題で出場を辞退したため、不戦勝となって3回戦に進みました。

これによって試合の間隔が空くことなどから、日本高校野球連盟は、14日のすべての試合が終わって観客が帰ったあと、津田学園に甲子園球場で練習する時間を設け、選手たちは午後4時すぎからグラウンドに入りました。

およそ1時間の練習のうち、チームは多くの時間を守備練習に割いて、入念に連係プレーなどを確認していました。

そして最後は、全員でグラウンドに整列して、校歌を歌っていました。

津田学園は、今月17日の3回戦で、春夏連覇を目指す神奈川の横浜高校と対戦する予定です。

惠土湊暉主将「自分たちの野球で戦っていきたい」

キャプテンの惠土湊暉選手は「試合間隔が空きましたが、守備の連携やバッティングのフォームなどをみんなで話し合いながら調整できています。次の相手の横浜高校は強豪ですが名前負けをせず、自分たちの野球で戦っていきたいです」と意気込んでいました。

また、甲子園球場で練習をしたあとに校歌を歌ったことについては「不戦勝も1勝なので、監督とも話して歌おうという形になりました」と話していました。

桑山晄太朗投手「自分のピッチングができれば」

エースの桑山晄太朗投手は、練習の最後に、マウンドでキャッチャーを座らせて15球を投げ込みました。

練習後には「しっかりと自分たちのやるべきことをして、試合に臨むだけだと思っています。試合の間隔が空いて難しい部分もありますが、体調面などの調整を心がけています」と淡々と話していました。

次の3回戦で、ことしのセンバツで優勝した神奈川の横浜高校と対戦することについては、「左バッターが多くてしっかり振ってくる印象があります。相手を考えすぎず、自分のピッチングができればいいと思っています」と話していました。

佐川竜朗監督「練習の機会をいただいて感謝したい」

佐川竜朗監督は、練習のあと、「甲子園球場の雰囲気をどれだけ感じられるかが大切だと考えていたので、練習の機会をいただいて感謝したい。ボールの見え方や風向きなどを確認できたので有意義な時間になった」と話しました。

また、練習の最後に校歌を歌った理由については、「全員で校歌を歌うことで気持ちを切り替えたいと思った」と明かしました。

そのうえで、次の3回戦の相手が春夏連覇を目指す神奈川の横浜高校になったことについては、「エースの桑山投手がゆっくり休むことができたとプラスに考えれば、対等に戦えると思うので、精いっぱい戦いたい」と話していました。

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