今年、クラブ史上初めて初タイトルを獲得したFC町田ゼルビア。去年J1に昇格して、ぐんぐんと力をつけています。その町田を見て、大きく人生が変わった人に内田篤人さんが会ってきました。
おばあちゃんサポーター 生きる糧に
第105回 天皇杯 表彰式 町田ゼルビアが優勝 この記事の写真は12枚先月の天皇杯決勝で、FC町田ゼルビアが初優勝。その歓喜の瞬間をテレビで見ていたのが、松本和美さん(70)です。内田さんが東京・町田市にある松本さんの自宅を訪ねました。
手作りの応援グッズ 内田さん「(手作りの応援グッズを見て)これはすごいですね。結構時間かかったんじゃないですか?」 松本さん
「楽しいなと思いながら作ったので、全然時間はかかってないです」 内田さん
「すごいわ。中島選手が好きなんですね」 松本さん
「大好き」 推しはフォワードの中島裕希選手(41)
推しは、フォワードの中島裕希選手(41)。実は松本さん、以前はサッカーに興味がなかったといいます。
転機となったのは去年、普段通っているリハビリ特化型介護施設で行われたFC町田との交流会でした。
中島選手の優しい人柄に触れ、一気にファンに。この1年で、どんどんサッカーの応援にのめり込んでいきました。
松本さん「サッカーがこんなに楽しいと知ってから、いつもニコニコ。ニヤニヤじゃない、ニコニコ」 5度目の大手術
松本さんは6月、心不全を発症。心臓の手術を受けることに。これまで血液のがん「リンパ腫」など大病を患ってきました。これが5度目の大手術でした。
「直にサッカーを見たい」 松本さん「同じような病気を繰り返して心配。でもサッカーと知り合うようになったら、できたらスタジアムに行って、直にサッカーを見たい。じゃあ、自分も頑張らなきゃって」 広告 「スポーツってこんなに楽しい」
「スポーツってこんなに楽しい」
リハビリの励みに「サッカーの応援をし続けたい」という思いで、手術を乗り越えた松本さん。退院直後は歩くのもやっとだったといいます。
そんな松本さんにうれしい知らせが。リハビリの励みになればと、なんと、FC町田からホーム最終戦の招待を受けたのです。
推しの中島選手がいるスタジアムへもう一度。リハビリにより一層、力が入ります。
「スタジアムに行ったら声を出したい」 内田さん「スタジアムに行ったら、どんなことをしたい?」 松本さん
「声を出したい。選手を呼び捨てでも平気?」 内田さん
「呼び捨てで全然大丈夫。僕も散々『内田!』って」 松本さん
「内田でいいの?」 内田さん
「『内田いけ!』『中島ー!』とか」 松本さん
「中島!…さんとか言う」 内田さん
「中島!相馬!昌子!って」 松本さん
「言えない、そんな」 スタジアムへ
そして、ついにその日がやってきました。
松本さん「やっとね。この日を待っていました」 応援
いよいよキックオフです。
松本さん「頑張れ相馬」
「頑張れ!」
少しずつ、応援に熱が入っていきます。
すると、ゴール!試合はFC町田の勝利。最後の最後まで力いっぱい応援を続けました。
「スポーツってこんなに楽しい」 松本さん「この年になって『スポーツってこんなに楽しい』と教えてもらった」 内田さん
「これからじゃないですか?サポーター人生は」 松本さん
「自分がやりたいこと、楽しいことを続けていけたら本当に幸せ」 広告 「町田もさらに力強く良い成績が」
「町田もさらに力強く良い成績が」
内田篤人さん 内田さん「松本さんがサッカーの話、町田の話をしている時、すごい表情がキラキラしていて印象的だったんですね。ご本人も応援することがどんな薬よりも効果があるとおっしゃっていて、本当にその通りだなと感じた取材でした」
中島選手のことだけは呼び捨てにできないんですね。
「どんな時もタオルとうちわを欠かさず持っていたので、非常にスポーツの持つ力は本当に力強いなと思いましたね」 「町田を応援してより元気になっていってほしい」笑顔があればその分だけリハビリの効果も上がります。
「力強く応援されていました。サポーター歴はまだ1年なので、これからも町田を応援してより元気になっていってほしいなと思いますし、これで町田もさらに力強く良い成績が残せるんじゃないかと期待しています」(「報道ステーション」2025年12月17日放送分より)
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