DeNAの東克樹(30)が18日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、9000万円増の年俸3億円でサインした。(金額は推定)

金額には「非常に嬉しく思いますし、評価していただいたなっていうふうには感じます」と話した東。今季を振り返り「自分の中で好不調の波があったシーズンだったので、その中でもそう見せないように。チームのために勝ちをもたらすためにやったシーズンかなと思いますし、その不調の中でどういったことをすれば、また復調していい方向に持っていけるかっていうところを考えながらできたシーズンだった」と語った。

今季、24試合に先発登板しリーグトップタイの14勝(8敗)、防御率2.19をマーク。2年連続で開幕投手を務め、7月には5試合に登板し4勝1敗、防御率1.50で約1年ぶりで3度目となる月間MVPを受賞。リーグ前半戦で3年連続2桁勝利を達成し、2年ぶり3度目の最多勝利投手となった。

「3年続けて結果を出すっていうところ、僕の中でテーマとして掲げていたので、まずそれをクリアできたことは非常に嬉しく思います」と東。続けて「日によって些細なことですけど、フォームを変えながら投げたりとか。そういったことをしながら、シーズンを戦えたのでそこが一番大きな引き出しの中の一つかなと思います」と試行錯誤を重ねながら積み上げてきた3年間の手応えを語った。

DeNAは昨季リーグ3位から下剋上で日本一を達成。今季は27年ぶりのリーグ優勝、日本シリーズ連覇を目指すもリーグ2位で終え、クライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージでは阪神に3連敗を喫した。来季は相川亮二新監督(49)のもと、新選手会長に就任し再び頂点を狙う。

目標に“リーグ優勝”を掲げたDeNAのエースは「若手がもっと貪欲に1日1日を過ごすかっていうところに関わってくると思います。ベイスターズ自体、能力のある選手はいっぱいいますし、ただあとピースが1つ足りないから毎年優勝を逃している。戦力自体は強いと思いますしそのピースかなと思いますね」と若手選手にも期待を寄せる。

さらに「正直チームスポーツですけど、個人スポーツもあるので。何でもかんでも教えてもらったことをやるとか。そういった甘い世界ではないので、自分がどれだけ貪欲になって、のし上がって、そのポジションを奪い取るかっていうところだと思うので、僕から話すことはないですね」とプロの世界で生き抜くための厳しさと覚悟を口にした東。

「準備という部分で、それを怠る選手はすごい多いなとは思いますね。やっぱり携帯触りながらダラダラとストレッチして、ちょっとやって全体練習に行くとか。本当に一つ言えるのは、もう気づいたら野球人生終わってるよっていうところはいかにそれを早く自覚するかかなと思います。ダラダラしている選手には多くは話さない」と厳しい競争の中での自身の考え方を語った。

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