■レスリング全日本選手権(19日、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)
来年、愛知県・名古屋で行われるアジア大会の代表選考を兼ねたレスリングの全日本選手権2日目。昨年のパリオリンピック™レスリング女子76㎏級金メダリストの鏡優翔(24、サントリービバレッジソリューション)が決勝で松雪泰葉(26、ジェイテクト)に敗れ、4年ぶり3度目の優勝はならなかった。
第1ピリオド、鏡は片足タックルを決め相手を場外に押し出すなど、2点をリードして後半へ入った。第2ピリオドは、残り1分を切った所で松雪に1点を取られると、試合終了間際にも2点を奪われ、2-3でタイムアップ。鏡はチャレンジを行ったが認められず失敗に終わり、さらに1点を追加され、2-4で敗れた。
パリ五輪以来1年4か月ぶりの実戦復帰となった鏡は、前日の準々決勝で、中野咲羅(日体大)を10-0で下し準決勝に進んだ。準決勝の相手は、昨年の全日本選抜選手権(明治杯)と全日本選手権(天皇杯)を制した山本和佳(23、東新住建)。第1ピリオドを1-0とリードして終えた鏡。第2ピリオドに入ると、相手を場外に押し出し、バックも取ってポイントを重ねる。さらに足首を取って相手を回すなど多彩な攻撃で山本を圧倒。終盤にポイントを取られたものの、13-4で勝利し、決勝へと駒を進めた。
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