高校ナンバーワンを決める全国高校駅伝女子(21日、京都)で2区を走り、13分02秒の区間3位で終えた久保凛(大阪・東大阪大敬愛高 3年)。9人抜きの激走も、目指していた優勝には届かず悔し涙を流したが、大会を終えた夜は仲間とともに笑顔を見せ、周囲への感謝を語った。
「め〜っちゃうまいです。特にいちご」。大会後に食べるのが恒例となっている夕食後の差し入れのケーキ。ベリーのタルトを口に運び、久保は等身大の笑顔を見せた。高校3年間を「楽しい部分もあったんですけど、うまくいかない時期もありました」と振り返った久保。800mの日本記録を2度更新し、“スーパー女子高校生”と注目されたが、快挙の裏には家族の支えがあった。
「大阪に引っ越してまで好きなことをさせてくれるというのも当たり前じゃないと思います。遠征もあったりとかすごく大変な中で、一番近くでサポートしてくれた。自分もできるようになりたいなと思っていますし、自分もそんなお母さんになりたいなと思っている」
高校入学を機に母・恵美さんと大阪で暮らし始めた久保。東京世界陸上出場など世界大会デビューも果たし、充実しながらも苦労が多かった時間を一番近くで支えてくれた母へ、感謝の思いが溢れた。
チームメイトもまた、久保にとっては大きな存在だったという。「もう走りたくないという時もあったんですけど、チーム(メート)がいたからこそ、皆で“頑張らなくちゃ”という気持ちにさせてくれました。敬愛高校から離れるのは寂しいですけど、いつか誰でもその日は来るので、次につなげられるようにしていきたいなと思っています」。久保が掲げている目標は「800mで世界で活躍する」こと。“スーパー女子高校生”が、次のステップに進み、世界への挑戦を続ける。
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