トレーニング用のマットをシート代わりにお弁当を楽しむこの団体こそ、11月の中国実業団駅伝で見事、王座奪還を果たし、ニューイヤー駅伝出場を決めた中国電力陸上競技部です。

2007年以来、日本一から遠ざかっている名門が、どのようにして復活への道を切り拓いたのか!?そこには、今年から新たにチームに加わったコーチの存在がありました。
中国電力・清野太雅 選手
「今年からチームに来て、チームが明るくなりました。合宿とか楽しいです」
中国電力・中島大就 選手
「第一印象は怖い大人でしたけど、いまは陽気なおじさんです」
池田幸康コーチは、中国電力陸上部の3代目キャプテンで、RCCテレビ「イマナマ!」でもおなじみ、青山学院大学・原監督の同期として、ともに中国電力の草創期を支えた1人です。
さらに今年の中国実業団駅伝で大会MVPを受賞し、チームの優勝に貢献した、池田勘汰 選手の父親でもあります。
中国電力・池田勘汰 選手
「最初は僕と父さんの距離感が掴めなくて全体的にどうなんかなと思ってましたけど、父さんもあのキャラなんで割とすぐ馴染んだなと思いました。楽しそうで何よりです。家よりイキイキしてます」
●池田幸康 コーチ
「中国電力今年雰囲気変わったよね、明るくなったよねって言われることがあるんですけど、これだけ苦しいことを選手は人生をかけてやっていますから、しんどい練習ここにしに来るんですけど明るい声かけはやった方が良いのかなとは思います」
まさに『駅伝親子』という言葉がぴったりな2人。
しかし、父にとって息子がランナーの道に選んだのは予想外でした。

中国電力・池田幸康 コーチ
「将来陸上をやるってことは全く思っていなかったので、大変だなという風に思いました。自分が経験してる部分でやっぱりしんどい部分っていうのはある程度分かりますんで、ちょっと普通の生活はできないなというふうに思いますね」
父の母校である、岡山県の玉野光南高校に進学し、陸上をはじめた勘汰さん。
当時のチームでコーチを務めていたのもまた、父・幸康さんでした。
中国電力・池田勘汰 選手
「高校から僕の走りをみているだけあって、僕が気づかない部分でも客観的に見て『いやあどうなんかな』みたいな部分だったりとか良いねって言うところを早めに気づいてくれるかなと思います」
親子二人三脚で歩み続けるランナー人生。
いま、2人の胸には、同じ1つの目標があります。
中国電力・池田勘汰 選手
「中国電力を強くしたい。駅伝でやっぱり結果を残したい。強かった中国電力をもう1回取り戻したいっていうような気持ちがあるので。」
中国電力・池田幸康 コーチ
「(これまでは)いちOBとしてという立場だったんですけど、もう1度強い中国電力を一緒に作っていく。そのお手伝いをさせて頂きたいなということでチームに戻ってきました」
ニューイヤー駅伝で過去に2度の優勝を果たした中国電力。
『強い中国電力を取り戻すために』
2026年1月1日9時15分。
池田親子が「名門復活」に挑みます。
中国電力・池田勘汰 選手
「(父と)よく比較されるんですけど、僕自身それをあまりプレッシャーに感じなくて、僕としては、駅伝がすごく好き。(ニューイヤー駅伝は)それの全国で一番を決める大会なので、やっぱり僕としてはすごい楽しい場所といいますか、もうワクワクしながら待っている場所なので、良い報告が広島に持って帰れるように頑張りたいなと思います」
日本最高峰の駅伝大会の1つ、ニューイヤー駅伝。広島からは、中国電力、中電工、マツダ、JFEスチールの4チームが出場します。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。