
第31回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会は18日、広島・平和記念公園前発着の7区間48キロのコースで争われ、宮城が2時間16分55秒の大会タイ記録で初優勝を飾った。1区でトップだった宮城は2区で2位に後退したものの、3区で首位を奪い返して逃げ切った。
2位は福島、3位には兵庫が入った。5連覇をめざした長野は20位だった。
(スタート時の天候は晴れ、気温13.2度、湿度47%、北西の風0.1メートル)
初優勝の殊勲者は「いい誤算」
宮城の選手たちは、1区鈴木大翔(仙台育英高)がトップでたすきをつなぐ姿に目を見張った。高校で2学年先輩だった3区大浜逞真(大東文化大)は「いい誤算だった」。
1区には、昨年12月の全国高校駅伝でエース区間の1区を走った選手が集った。区間新記録を作った増子陽太(福島・学法石川高)、2位新妻遼己(兵庫・西脇工高)、3位本田桜二郎(鳥取・鳥取城北)はそろって早大に進学予定で、3人の「再戦」に注目が集まった。
だが、主役をかっさらったのは高校駅伝3区で区間3位の鈴木だった。終始、先頭を走る増子の後ろをぴたりと追った。「こざかしいくらいに思っているだろうなと」
前日は対戦におびえていたという。それでも、鈴木が増子ら「3強」に勝てると踏んだのはスパートをかけたときのスピードだった。「虎視眈々(こしたんたん)とねらえた」。残り200メートル、思い切り腕を振って増子を抜き去り、中継所に飛び込んだ。

増子が「予想外」と言えば、鈴木は「自分のことは眼中になかったと思う」としたり顔。「ここまで悔しいことの方が多かった。3年間の積み重ねをレースに出せた」
従来の区間記録を25秒も更新する好走は、後続の選手たちの背中を押した。チームは大会タイ記録で初優勝を遂げた。
殊勲の鈴木は、大学でも競技を続ける。「大学でも勝たないと意味がない」。増子らとの再戦を心待ちにしている。
青学大・黒田ら抑えて区間賞
3区の区間賞に輝いた群馬の帰山侑大(駒大)は「スター選手が多くて嫌だなと思ったけれど、自分の仕事をしようと思って走った」。岡山の黒田朝日(青学大)や千葉の鈴木琉胤(早大)ら箱根駅伝の区間賞ランナーを抑え、チームを19位から7位に押し上げた。学生生活最後の大会で、「全部のレースを含めて初の区間賞。うれしいし、一矢報いたいと思っていました」。

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