(8日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉フィギュアスケート団体)

 演技を終えると、三浦璃来は氷上で跳びはねた。「今までやってきたことだけを信じて、一つ一つ丁寧に取り組めた」。張り詰めていた空気が、一気にほどけた。

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 序盤のジャンプは着氷が乱れたが、スローやリフト、スピンでは高い完成度を維持。大崩れしない安定感で出来栄え点(GOE)を積み上げた。6日のショートプログラム(SP)に続き、8日のフリーも自己ベストを更新。世界歴代3位の高得点で1位をさらった。

 2018年平昌と22年北京。アジアであった過去2回の五輪と異なり、今大会は8時間の時差が日本の選手たちにとって懸念材料の一つだった。

 対策として日本は、1月末からミラノ近郊のバレーゼで事前合宿を組んだ。三浦と木原龍一のペアも五輪を見据え、欧州での試合を意図的に多く組んできた。

 全てはこの五輪のために。この日は坂本花織も女子フリーで1位となり、男子フリーでは佐藤駿が自己ベストを更新して2位。入念な準備が花開いた。

 前回の北京五輪も団体で初のメダルを獲得したが、「(個人戦への切り替えに)少し苦しんでしまった」と木原は振り返る。今大会の団体は、個人戦への「トレーニングウィーク」と割り切って臨んだという。

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 前回の団体はSP4位、フリー2位だったが、今回はともに1位。2大会連続銀メダルの立役者となり、個人戦への確かな弾みになった。

 自己ベストでも2人に慢心はない。三浦は「個人戦に向けて大きな一歩。でも、まだまだ伸ばせるところはある」。視線はすでに、先へ向いている。

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