夏の甲子園で沖縄尚学が優勝を決めてから早6日。「もう一つの高校野球」がきょう29日決勝を迎える。
今年で70回を迎えた全国高等学校軟式野球選手権大会。
決勝に駒を進めたのは、4連覇を狙う東海・岐阜代表の中京高校と2022年以来3年ぶりの決勝進出となった大阪府代表・あべの翔学だ。
■準決勝サヨナラ勝利の中京 4連覇に向け良い流れを継続できるか
中京高校は1回戦・2回戦を共に10-0、16-0と大差で勝ち上がってきた。
しかし、昨日28日に行われた準決勝では、専大北上相手にチャンスの場面は作るものも、なかなか1点が入らない展開が続いた。
対戦相手の専大北上は軟式野球部専用のグランドを持っていない。
監督がバスを運転し地域の球場まで選手を送迎する。そのような環境でも、専大北上は秋・春の東北大会を無敗で勝ち上がってきた。
決して恵まれているとはいえない環境で日本一を目指してきた岩手の少年たちは意地を見せ、7回、8回と満塁のチャンスを作り今大会無失点の王者を追い詰める。
しかし、あと一本が出ないまま0-0で迎えた9回ウラ、中京高校4番田口がチャンスメイクをすると、打席には5番曽我。
「自分が決めようと思って打席に入りました」と初球をセンターにはじき返し、タイムリーヒットでサヨナラ勝ちを収めた。
4番を打つ田口は「最後の夏を最高の形で終わりたい」と語る。4連覇に向けてこのいい流れを今日も継続できるか注目だ。
■2年生主将率いるあべの翔学 「チーム力」で初優勝めざす
対するあべの翔学は大阪大会から6試合連続無失点で準決勝まで勝ち上がってきた。
しかし、2点を先制した後、今大会無失点を続けてきた守備が乱れ始める。
6回と8回に悪送球でそれぞれ1点を失い、東京代表の早大学院に遂に追いつかれてしまう。勝負は延長タイブレークまでもつれ込んだ。
しかし、1アウト満塁で迎えた10回表、5番北風のタイムリーヒットで勝ち越すと、10回ウラは2度の悪送球を払拭するようなライトからの好返球で無失点に切り抜け、3年ぶりの決勝進出を決めた。
2年生ながら主将を務める増野は「チーム力がある強いチームだと思う」と話す。
前回出場した2022年は決勝で中京高校に敗れ準優勝で終わった。OBの思いも背負い、チーム一丸となり悲願である初優勝を目指す。
”もう一つの高校野球”は兵庫県明石市、明石トーカロ球場できょう9時30分プレイボール。毎日新聞公式サイト、GAORAオンデマンド、バーチャル高校野球でライブ配信される。
大会史上初となる4連覇か、それとも3年越しのリベンジを果たし悲願の初優勝か。
軟式球が紡ぐ熱いドラマの結末に注目が集まる。
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