第70回全国高校軟式野球選手権大会(日本高校野球連盟主催、朝日新聞社、毎日新聞社など後援)の決勝が29日、兵庫県明石市の明石トーカロ球場であり、東海代表の中京(岐阜)が大阪代表のあべの翔学を3―2で破り、大会史上初となる4連覇を達成した。

 中京は二回に1点を先制されたが、三回に同点に追いついた。八回に1点を勝ち越されるも、九回、稲垣の適時打で同点に追いつき、曽我の適時打でサヨナラ勝ちした。

 これまで3連覇していたのは1959~61年の平安(現・龍谷大平安=京都)と、2017~19年の中京学院大中京(現・中京)、22~24年の中京だった。4連覇に伸ばした中京は、通算優勝回数も14に伸ばして自らが持つ最多記録を更新した。

 あべの翔学は3年ぶりに決勝へ進んだが、初優勝はならなかった。

決勝の両校の戦いぶり

 中京が驚異的な勝負強さを見せ、史上初の4連覇をつかんだ。1点を追う九回、2死走者なしから垣内惺矢が安打で出塁すると、北川絢士郎がファウルなどで16球粘った末に四球を選び、好機を広げた。稲垣和真の中前適時打で同点とし、曽我凰晟の遊前適時内野安打でサヨナラ勝ちした。あべの翔学の先発・若林大翔の緩急をつけた投球に苦しめられたが、最後に打線がつながった。

 あべの翔学もしぶとかった。先取点を奪った二回、1点を勝ち越した八回とも2死から得点し、押し気味に試合を進めた。最後は中京の粘りに屈したが、守備でも体を張ったプレーを再三見せるなど、健闘が光った。

中京の平中監督「本当にすごいやつらです」

 大会4連覇を達成した中京の平中亮太監督が、試合後のインタビューで優勝の喜びを語った。

 最後まで諦めず、仲間を信じて自分を信じて、戦った結果だなと思います。本当によくやってくれました。

 この3年生は苦しい学年で、全国すら危ぶまれて、それでも諦めず毎日を送った結果がこの舞台に立てて、勝ちにつながった。すごくつらかった。(九回裏の)垣内の諦めない姿勢、北川の粘り、そして稲垣主将につないで決めてくれた。本当にすごいやつらです。

 (サヨナラ打は)いい打球ではなかったが、中京の持ち味の、最後まで諦めず泥まみれになってひたむきに頑張る打球が、(最後の)内野安打につながったと思います。

 (ベンチでは)彼らの方が「大丈夫だ」と声を掛け合いながら前を向いて頑張ってくれて、本当にたくましく思いました。

 今年だけではなく創部当時から中京軟式野球の歴史をつくってくれた学校関係者、卒業生、保護者の皆様、多くの方々に支えられてこのグラウンドに立てている。皆様の思いがこの結果につながったと思います。

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