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<ドジャース5ー6パドレス>現地8月13日(日本時間14日)エンゼルスタジアム

ドジャースの大谷翔平投手(31)が敵地アナハイムでのエンゼルス戦に「1番・投手兼指名打者」で先発し、手術後最多の80球、4回1/3を5安打4失点、打っては4打数1安打であった。それでもチームを勝利にもたらすには不十分だった。大谷投手が降板後、救援陣がまたしても打ち込まれての逆転負けで4連敗となり、ついに首位陥落。現地8月16日(日本時間17日)から本拠地ドジャースタジアムにてパドレスとの直接対決で首位奪還に臨む。

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投打のリアル二刀流、大谷投手でもチームの連敗を止めることはできなかった。試合前から調整法を多少変えているようにも見えた。壁当てをした後、直ぐに外野にて投球練習をするのではなく、外野フェンスに腰を下ろして球場を見渡していた。かつて自らが躍動した場所を懐かしむように。その後、ブルペンに移動したが投球練習をせずに、外野に戻り、いつもより長めの投球練習。ブルペン移動後の投球練習はいつもより少ない球数だった。全てはできるだけ長いイニングを投げるためのようにも見えた。

この試合も1番に入った大谷選手の1回の第1打席、エンゼルス先発ベテラン右腕ヘンドリックスから右翼線に三塁打。打線を鼓舞すると、2番バッター・ベッツのタイムリーで自ら先制のホームを踏んでチームに勢いをもたらす。その後2点を追加し、3点のリードを奪った。

この試合の最大の関心は、かつてのチームメイトで、大谷投手の前のメジャー最高の打者でもある盟友トラウト選手との対決だった。二度目の右肘手術後、ドジャースへ移籍後、投手復帰9試合目で、初めて古巣エンゼルスとの試合に登板した。トラウト選手との対決は2023年3月21日、思い出深いWBC決勝9回2アウトから大谷投手の最大の武器でもあるスイーパーで空振り三振を奪い、侍ジャパンの世界一を決めてから876日ぶりだ。

第1打席では5球続けて速球勝負後、フルカウントからあの時と同じくスイーパーを投じて見逃し三振。直後の大谷投手とトラウト選手が交わした表情が二人の仲を物語った。

大谷投手が誤算だったのは5ー2と3点リードして迎えた5回。エンゼルス時代に共に戦ったネト選手に2点タイムリー二塁打を浴びて1点差に詰め寄られた。
ネト選手は「彼が健康な姿で再び投げるところを見ることができて嬉しいよ。良い投球をしていたし、第1打席では三振してしまったが、(二塁打の打席では)幸運にも失投を捉えて、ダメージを与えられた。彼の投球は予想することはできない。打者のバランスを崩す球種が豊富で、とてもタフな対戦になるからね」と振り返った。

今シーズンのドジャースは、エンゼルスに6試合全敗。現状、ドジャースは4連敗で地区首位の座を奪われた。現在、首位のパドレスとの直接対決は、8月は本拠地ドジャースタジアムで3試合、そして敵地サンディエゴにて3試合、計6試合直接対決が組まれている。

ロバーツ監督は「リーグで最も警戒しているのは同地区のパドレス。8月の直接対決6試合は非常に重要になる。彼らと戦う際には常に主導権を見切り、早い段階でリードを奪わなければいけない。接戦で終盤まで逸れるとかなり厳しい戦いになる。」と語った。

昨年の王者ドジャースに試練が訪れているのかもしれない。現地8月16日(日本時間17日)からの始まるドジャースタジアムでのパドレス3連戦では、山本由伸(26)とダルビッシュ有(38)の登板も予想され、注目だ。

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