サッカーJ2・モンテディオ山形の相田健太郎社長が、山形新聞記者の取材に「たたっ殺すからな」「放火してやる」などと発言したと、週刊文春電子版が報じた。モンテ社は事実関係を認めホームページ上で謝罪。山形新聞は取材した記者への誹謗(ひぼう)中傷が広がっているとして、3日の朝刊に「記者への攻撃は容認できない」とする編集局長名の声明を出した。
週刊文春電子版は2月28日付で「『たたっ殺す』『放火してやる』J2モンテディオ山形・相田健太郎社長が地元紙記者を恫喝(どうかつ)した!」のタイトルで記事を配信。モンテディオの新スタジアム建設費用として不動産開発業「エスコン」からの最大50億円の出資が内定したことをめぐり、相田氏が山形新聞の記者の電話取材を受けている様子を音声付きで伝えた。
記事によると、音声はモンテ関係者がオフィス内で録音したものという。事実確認を試みる記者に対し、相田氏は「たかだか1万人ぐらいの人たちがワーッと喜んでくれて何の得があるの」「何でそんな低俗なところで争うの」「山形の一番大きい地元紙なんだからそのぐらいちゃんとやってくださいよ」「ねえよ。ねえ。ないないないないよ。もう1回言ったらたたっ殺すからな。放火してやるよ」などと強い口調で話している。
このやりとりが報じられた後、モンテ社は2月28日、ホームページ上で「今回の報道により、モンテディオ山形に関わる全ての皆様に多大なるご心配をおかけしたこと、心より深くお詫(わ)び申し上げます」と謝罪。内容について「真意とは異なる誤解を招く表現があったことは事実であり、弊社として重く受け止めております」と、相田氏の言動が事実であることを認めた。
山形新聞は3日の朝刊1面で、一連の報道に関する社としての見解を松田直樹・編集局長名で載せた。SNS上で「山形新聞が文春へ情報を持ち込んだ」という言説が広がっていることについて「弊社から文春へ音声データやその他の情報を提供した事実は一切ない」と否定。事実と異なる臆測や記者に対する中傷が広がっているとして、「会社の指示に従い正当な取材活動を行った記者への不当な攻撃は、個人の尊厳を傷つける行為であるばかりではなく、報道の自由も脅かす危険性があり、弊社として決して容認できるものではありません」と、誹謗中傷をやめるよう求めている。
「相田社長の不適切発言は残念な出来事でした」とする一方で「今回の件で新スタジアム建設の機運が冷え込むことはあってはならない。報道を通してモンテディオ山形を全力で後押ししてまいります」ともつづっている。
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