トライを決める石田

ラグビーの「パシフィックネーションズカップ」は環太平洋の6か国が参加する国際大会で、去年、決勝でフィジーに敗れた日本は2019年以来6年ぶりの優勝を目指します。

最新の世界ランキングで13位の日本は30日、仙台市で世界24位のカナダと予選リーグの初戦で対戦し、今大会には参加していないリーチ マイケル選手に代わって23歳のロック、ワーナー・ディアンズ選手が初めてキャプテンを務めました。

日本は前半3分、ゴール前で得たスクラムから素早いリスタートで相手のスキを突き、ナンバー8のファカタヴァ アマト選手がトライを決めて先制しました。

しかし、その後は反則やパスでのミスが増え、カナダにモールで押し込まれてトライを奪われるなどして一時は同点に追いつかれました。

それでも前半終了間際にディアンズ選手がトライを決め、李承信選手のキックも決まって17対10とリードして折り返しました。

後半は「超速ラグビー」を掲げる日本らしい素早いパス回しが決まり、15分にファカタヴァ選手がこの試合2つめのトライを奪うと、その後も、攻撃の手を緩めず立て続けに3つのトライを決めてリードを広げました。

終了間際にはパリオリンピックに7人制の日本代表として出場したウイングの石田吉平選手が15人制での代表初トライを含む2つのトライを決めました。

日本は後半だけで6つのトライを奪って57対15で快勝し、白星スタートです。

9月6日、日本時間の7日にはアメリカのカリフォルニア州でアメリカ代表と対戦する予定で、グループ1位での決勝トーナメント進出を目指します。

今大会、リーチ選手に代わって共同キャプテンを務めているのが23歳のディアンズ選手と26歳の原田衛選手で、この試合は原田選手が登録メンバーを外れたためディアンズ選手が“人生でも初めて”というキャプテンを務めました。

試合後、キャプテンとしてエディー・ジョーンズヘッドコーチとともに会見を行ったディアンズ選手は「緊張したが、試合前のコイントスのタイミングで少し楽になったというか、いつもどおり試合に入ることができた。いいスタートが切れてうれしい」と落ち着いた様子で話しました。

日本は前半、オフサイドの反則を重ねてリズムを失う時間帯もあり、ジョーンズヘッドコーチは「ハーフタイムでキャプテンをかえようと思った」と笑顔で冗談を言ったあと、「今回の代表は非常に若いチーム。試合までにいい準備ができて本人たちの期待値も高かったぶん前半は個人のプレーになりすぎていた。ハーフタイムでディアンズが中心となってキャプテンシーを発揮してくれて後半は見事に一丸となったプレーができた」と振り返りました。

そのうえで「ディアンズには世界でもベストなロックになって欲しい。日本代表や所属チームではリーチというすばらしいリーダーのお手本が近くにいたが、彼もリーチのような、もしくはそれ以上のキャプテンになれる可能性がある」と将来性を高く評価していました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。