今年で5回目となる「KOBE CHIBEN」VS「高校野球女子選抜」のエキシビションマッチがバンテリンドームで行われ、「KOBE CHIBEN」が8対0で勝利し5連勝を飾った。

圧巻だったのは、2年連続参戦の松井秀喜(51)が3回に先制の3ランを放ち、昨年のホームランに続く“2試合連続アーチ”でドームを沸かせた。

この日は松井の母校・星稜高校の吹奏楽部、チアリーダー部もドームに駆けつけ、“先輩”の背中を押した。

試合前の練習でグラウンドに姿を現した松井は、まずレフトスタンドにいる“星稜応援団”のもとへ。母校の応援曲“星稜コンバット”の演奏で迎えられた松井は、懐かしみながらリズムに乗り、演奏が終わるとスタンドに向かって「おはようございます。皆さんよりだいぶ上の先輩の松井秀喜です」とあいさつ。

「今日、遠いところからありがとうございます。皆さんの演奏で素晴らしい雰囲気を作ってくれると思いますので。僕の(打席の)時、(星稜コンバット)演奏してくれるんだよね。楽しみにしてます」と後輩たちへエールを送った。

ベンチへ戻る松井は「“星稜コンバット”を聞くと当時を思い出しますよね。甲子園を思い出しますよ」と気持ちが高ぶり「(パフォーマンスも変わりますね)まあ、そうだね(笑)。当時のなんか、若いエネルギーが、高校時代のエネルギーがちょっといま必要なんで、それがいま蘇りました。(後輩たちにいい姿を)はい、頑張ります」と気合を入れた。

その母校の応援が松井に届き、第1打席は空振り三振も、両チーム無得点で迎えた3回の第2打席では、2死一・二塁の場面で会場も騒然の豪快ホームランを放った。

前日のインタビューで松井は「(昨年のホームランは)まぐれなんです本当に。あれを再現しろっていうのはちょっとなかなか酷な話で」と、本人も難しいと想定していた中、見事な3ランを叩き込んだ。

試合後はイチローも「ヒデマー(松井の新ニックネーム)、考えられないですね。練習で1本も(ホームラン出て)ないんですよ。こういう人っているんですね。これは想定外です。スーパースターはそういうのやるんですよ」と賛辞を送った。

松井は「久しぶりにね、30何年ぶりにね、母校の応援の中で打席に」と“星稜コンバット”が力になったようで、「皆ありがとう。とってもパワーもらいました。久しぶりに黄色を見てエネルギーもらいました」とスタンドに向かって感謝の言葉を届けた。続けて「夏休み、宿題終わってますか?33年前のキャプテンは今頃友達のやつを写してました。真似しないようにね」と野球以外のアドバイスもしっかり届け、会場を沸かせた。

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