今年で5回目となる「KOBE CHIBEN」VS「高校野球女子選抜」のエキシビションマッチがバンテリンドームで行われ、「KOBE CHIBEN」が8対0で勝利。背番号と同じ年齢で迎えたイチロー(51)は、9回111球を投げ切り、わずか1安打の快投で、見事完封勝利を飾った。
試合後のセレモニーなど、全てのプログラムを終えたイチローに直撃インタビューを行い、激動の1日を振り返ってもらった。
Q.今年もやり切った感じが。
イチロー:
なかなかね、2週間前の肩(を痛めたこと)に始まって、今日はバッティング練習で内転筋を痛めて。実戦練習は今回、今までの中では数としてはね、ダントツにやってきたんだけど、外でのバッティングはやってないでしょ。一切やってない。そしたらゲーム前、フリーバッティングをやってたら3ラウンド目で、やっちゃって、内転筋。それで焦って、僕シートノック出なかったんだけど。結局、出来てないところに(痛みが)出るんだよね。東京ドームで最初、2年目かな東京ドームの、二塁打を打ってハムストリングやった(痛めた)でしょ。あの時と同じですよ。打って走るをやってないからああいうことが起きる。今日は外でバッティングをやってないから、数打っていくと結局ここに負担がかかってやってしまう。もう、やんなっちゃうね。
Q.それであのピッチング
イチロー:本当に肝を冷やしました。
Q.逆に何かを見つけてピッチングに繋がった?
イチロー:
いやーそんなことないね。もう必死だったから。今日はもうスピードとかそこには意識は持ってけない。それどころじゃなかった。
Q.どんどんエネルギーが大きくなって、みんな次は出るのが当たり前になってきた
イチロー:
だって松井秀喜だって、大輔だって、稼頭央ももちろん今までにないくらいの感触。今日の話聞いていると、もうこれメンバーになってるよねって。もう、巨人の監督とかやめてって思うね。戦力として重要なんで(笑)。
Q.それはやっぱりこう(試合を)続けてきて、予測できないことのひとつ
イチロー:もちろんそうです。
Q.女子選手と話す時間というのは?
イチロー:
生の生きた声だから、実はもっともっと聞きたいんだけど、やっぱりね実際に向き合うと、近くで。まだまだ子どもだから、バンバン飛んでくるわけじゃないので、結局、僕が一方的に話してしまうんですけど。かわいいところではあるんですけどね。もっと積極的に来てほしいなっていうのはありました。
Q.この女子の試合と高校生の指導っていうのは、どんな思いが共通している?
イチロー:
女子は試合でつながっている。練習を昨日はやったけど。基本的には試合の相手。男子はそうじゃないので、男子は僕が高校生の時に、知っておきたかった事を伝える。野球が上手くなる基本みたいなこと。それが学校によっては野球だけではなくて、生き方の話になったりするんですけど。そこが大きな違い、男子とは試合で繋がるわけではないんですけど。
Q.女子の試合と男子の指導の共通点は?
イチロー:
共通しているのは、そうだな、将来にも持っていける話。今はわからないけど、将来壁にぶち当たったときに思い出してくれるような、そんなイメージは共通している。
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