世界バドミントンは8月31日に決勝戦を行い、女子シングルスの山口茜(再春館製薬所)は2-0で陳雨菲(中国)を破り、2大会ぶり3度目の優勝を飾った。日本選手では、初。同種目では、2014、15、18年に優勝したカロリナ・マリン(スペイン)に並ぶ史上最多タイ記録。
この記事の写真は4枚大会を通じて発揮していたスピードで相手を圧倒した。相手の陳は、準決勝でパリ五輪金メダリストのアン・セヨン(韓国)を破った試合で右足を負傷。影響は明らかで、山口のペースについていけなかった。21-9、21-13のストレートで勝利した山口は「意識しすぎると逆に良くないと思った。自分から行こうと思った部分は変わりなくやっていましたけど、やっぱり(相手が)反応できない部分があったと思うので、そこは多少多めに(強い球、速い球を)打って行った」と手ごたえを話した。本調子ではない陳の健闘は見事だったが、山口が試合のペースを譲らずに押し切った。
今季のBWFワールドツアー6大会では、すべて準決勝敗退。決勝に進むことができていなかった。自分より上のシードを持つ選手を相手に、スピードを出した中で精度を落とさないラリーで勝とうと取り組んできた山口は「努力が簡単に報われるとも思わないし、必ず報われることでもないと理解しているけど、やってきたことがプレーに出せていたと思うし、結果ももらえた。これから自分が頑張っていく上で、一生懸命やっていれば、いい方に繋がっていく自信というか、証明に自分自身で(することが)できたところが、すごく良い大会になった」と今後の競技キャリアの活力を自ら生み出せた喜びを言葉にした。
中学3年生で日本代表に選出され、日本が世界に誇るトッププレーヤーとして長く活躍。3度の五輪を経験した28歳は、ベテランの域に入ろうとしているが、まだまだ可能性に限りがないことを証明する大会となった。
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