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【UEFA女子チャンピオンズリーグ】チェルシー 1−0 アーセナル(日本時間4月2日/スタンフォード・ブリッジ)

【映像】「髪の毛ひっぱり」の決定的瞬間

 欧州女子サッカー最高峰の舞台で起きた“ありえないファウル”と不可解な判定を巡り、大きな波紋が広がっている。チェルシー女子を率いるソニア・ボンパストル監督が、「髪引っ張り行為」のノーファウル判定に怒りを爆発させ、退場処分となる事態となった。

 日本時間4月2日、UEFA女子チャンピオンズリーグの準々決勝セカンドレグで、チェルシーはアーセナルと対戦。1−0で勝利したものの、ファーストレグとの2戦合計スコアで2−3となり、無念のベスト8敗退となった。

 問題のシーンが起きたのは、チェルシーが逆転を目指して猛攻を仕掛けていたアディショナルタイム(90+5分)だった。

 チェルシーのFWアリッサ・トンプソンが右サイドをドリブルで前進すると、アーセナルのDFケイティ・マッケイブが背後から対応。その際、マッケイブの手がトンプソンの髪の毛を強く引っ張る形となり、トンプソンは引き倒された。一発レッドカードが出ても不思議ではないシーンだったが、主審はまさかのノーファウルと判定。さらにVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入もなかった。

 この一部始終に激怒したのが、チェルシーのボンパストル監督だ。テクニカルエリアから主審に対して猛抗議を行うと、イエローカードを提示される。スタジアムが騒然とする中で試合は再開されたが、指揮官のイライラは収まらず、笛が鳴ったタイミングでボールを素早く回収しようとピッチ内に足を踏み入れてしまう。1分足らずの間に2枚目のイエローカードを受け、退場処分となってしまった。

「アーセナルの選手がレッドカードを受けるべき」

 試合後、英衛星放送『Sky Sports』は怒り心頭のボンパストル監督のコメントを報道。指揮官はVARの運用に対して痛烈な不満をぶちまけた。

「主審が死角で見えないことがあるのは理解できる。だが、なぜVARはこの状況をチェックしないのか? 選手が髪を引っ張られるなんて最悪の行為だ。トンプソンはショックで泣いていた。最終的に私がレッドカードを受けたが、本来ならアーセナルの選手がレッドカードを受けるべきだ。我々の試合でVARは何をしているのか。まったく理解できないし、不十分だ」

 一方、ファウルを犯したマッケイブは試合後に自身のSNSを更新し、「シャツを掴もうとしただけで、故意に髪を引っ張るつもりは決してなかった。トンプソンには最大限の敬意を払っている」と釈明。アーセナルのレネー・スレガース監督も「故意ではないと思うが不運だった。マッケイブは彼女に謝罪していた」と擁護している。

 しかし、ボンパストル監督は「今回の主審やVAR担当は、過去のチャンピオンズリーグでも我々に対して誤審をしている」と過去の因縁にまで言及。審判団の選定そのものにも疑問を呈した。

 なお、『Sky Sports』によれば、UEFAは審判団を支持しており、ボンパストル監督に対するさらなる追加処分は下されない見通しだという。ロンドン・ダービーの熱狂の裏で起きた後味の悪い大騒動は、しばらくの間、議論を呼ぶことになりそうだ。

(ABEMA/WOWSPO/UEFA女子チャンピオンズリーグ)

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