プロ野球のドラフト会議では、NPBが定める規定に沿って各球団が選手の指名をしますが、これまでは日本でのプレーが前提とされ、アメリカなど海外でプレーする選手の扱いは明確になっていませんでした。
NPBの中村勝彦事務局長の説明などによりますと、NPBと大リーグ機構の間で、毎年7月に行われる大リーグ機構のドラフトで指名の対象となる選手は、その前年のプロ野球のドラフト会議でも指名できることを確認したということです。
これに伴い、岩手県の花巻東高校出身で高校時代は強打者として活躍し、去年秋にアメリカのスタンフォード大学に進学した佐々木選手についても、ことし10月のプロ野球のドラフト会議で指名が可能になるということです。
佐々木選手は、2月からNCAA=全米大学体育協会1部のリーグ戦に出場し、1年生ながら打線の中心を担って、52試合に出場して打率2割6分9厘、ホームラン7本、41打点の成績を残しました。
佐々木選手 大リーグのドラフト待ってから進路決定可能
大リーグ機構が定めるドラフトのルールでは、指名の対象となる選手はアメリカやカナダ在住で
▽4年制の大学では3年生を修了するか、21歳となっていること
▽短期大学では少なくとも1年生を修了していること
などとしています。
佐々木選手は4年制のスタンフォード大学に在籍していて、来年4月に21歳の誕生日を迎えるため、来年7月に行われるドラフトの対象となります。
NPBでは、球団が指名した選手とはドラフト会議の翌年3月末までに契約を結べなかった場合は、その選手との交渉権を失うとしていますが、海外の学校に在学中の選手については、交渉の期限を翌年7月末までとするとしています。
佐々木選手は、NPBのドラフト会議で指名を受けた場合でも、大リーグのドラフトの結果を待ってから進路を決定することができます。
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