沖縄を舞台に、今月5日から始まる野球のU-18ワールドカップ。10年ぶりの日本開催で2年前の前回大会に続く連覇を目指すU-18侍ジャパンは、沖縄尚学の末吉良丞をはじめ、甲子園を沸かせた超高校級の球児たちが集結しました。



▼侍ジャパントップチーム 井端弘和 監督
「末吉選手はがっしりしていますし、力強さも感じるので、まだもう1年あるというところでは、どこまで伸びるか非常に楽しみだなと思います。甲子園でも優勝しましたし、世界大会もあるので、1人でも多く野球をやりたいという子が増えてくれることを望んでいます」



大会を前に行われた壮行試合。高校日本代表が挑むのは、今年の日米大学野球選手権で3連覇を果たした大学日本代表。

興南高校出身で、プロ注目のサウスポー、亜細亜大・山城京平や、同じく興南高校から、立教大学へと渡った春の六大学3冠王・山形球道。早稲田大学3年生ながら日本代表にも選ばれた、読谷村出身の宮城誇南。県勢3選手も、縁のあるグラウンドへと凱旋しました。



この日は登板機会のなかった沖縄尚学・末吉がベンチから見守る中、大学日本代表の先発マウンドは、早稲田大学の宮城誇南。中学以来という、沖縄のマウンドに立ちます。



▼早稲田大学3年 宮城誇南(読谷村出身・浦和学院高校)
「なかなか地元で野球をする機会がなかったので、地元でできると知ったときは
とても嬉しい気持ちというか、今日の日を楽しみにしていました」

宮城は、2つの三振を奪うも、2本のヒットも浴び、2塁1塁。いきなりのピンチを招きます。迎えるは、この夏の甲子園で6割超えの打率をマークした山梨学院の横山悠。

ここは、バッターをセンターフライに打ち取り、大学ジャパンの貫禄を示します。3回には、3番手でマウンドに上がった山城京平。



▼亜細亜大学4年 山城京平(糸満市出身・興南高校)
「沖尚が甲子園で優勝していて、末吉君もすごくいい投手で、同じ沖縄県出身として、活躍できたらお互いにいいなと思います」

興南高校時代以来、4年ぶりのセルラースタジアムで躍動する山城。最速149kmのストレートを武器に、打者3人を打ち取り、流れを作ります。

試合は、大学日本代表がジワリとリードを広げる展開。7回2アウト満塁と、追加点の絶好機を迎えた大学日本代表。打席には、興南高校で3年間汗を流した、山形球道。



▼立教大学4年 山形球道(東京都出身・興南高校)
「出身は東京なんですけど、自分は沖縄も地元だと思っているので、沖縄の方の声援に自分の背中を押してもらったという気持ちになりました」

沖縄の応援に、タイムリーヒットで応え、成長した姿を見せます。

9回には、健大高崎高校の石垣元気が153km。その裏には、仙台大の佐藤幻瑛が156kmをマークするなど、最後まで球場を盛り上げた選手たち。日本代表にふさわしいハイレベルなプレーを披露し、壮行試合を締めくくりました。

▼亜細亜大学4年 山城京平(糸満市出身・興南高校)
「久しぶりですごく新鮮な気持ちで緊張したんですけど、投げられてよかったかなとホッとしています」
▼早稲田大学3年 宮城誇南(読谷村出身・浦和学院高校)
「沖縄っていいなと、応援や指笛の音を聞いてあらためて思ったので、県外にいますが、沖縄にいい報告ができるようにしっかり頑張っていきたいと思います」
▼立教大学4年 山形球道(東京都出身・興南高校)
「宮城と山城と一緒に、セルラースタジアムで野球ができるのも、本当に楽しみにしていましたし、そこで、みんな結果を出すことができたので、本当に良かった試合だと思っています」

高校日本代表は2日も、この夏の甲子園を制した沖縄尚学のメンバーを多く擁する、沖縄県選抜との壮行試合を行います。甲子園優勝を果たした沖尚メンバーも多く出場する予定とあって、チケットは急遽追加発売された外野自由席も含め全席完売。

日本代表の先発は末吉良丞、沖縄県選抜の先発は新垣有絃と発表されていて、さらなる注目を集めそうです。

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