■陸上 アスリート・ナイト・ゲームズ・イン福井(15日、福井県福井市・9.98スタジアム)
東京世界陸上まで1か月を切る中、出場資格を得るにあたり、記録の有効期間である8月24日がいよいよ迫ってきた。福井で15日、16日の2日間にわたり日本グランプリシリーズ・グレード2の「アスリート・ナイト・ゲームズ」が行われ、1日目の男子走高跳で日本選手権5位の瀬古優斗(27、FAAS)が、東京世界陸上の参加標準記録である2m33をクリアした。
2m30を3回目でクリアした瀬古は、2m33を2回目で成功させ、会場は大きな拍手が沸き起こった。同種目では参加標準記録をクリアした選手はおらず、24日までに日本選手権上位の他選手に記録を抜かれなければ代表入りが確実となる。さらに瀬古はこの日、日本記録(2m35)を更新する2m36に挑んだが3度ともに失敗に終わり、快挙達成はお預けに。だが、日本歴代2位タイの大ジャンプをみせ、歴史に名を刻んだ。
代表入りへ大きく前進した瀬古は、優勝インタビューで「正直言うと、本当に(2m33)跳んだのか分かっていなくて、自分が自分じゃないみたいな」と自身でも驚きの跳躍となったようだ。
日本記録(2m35)を塗り替える2m36は失敗となったが「2m36をいけるんじゃないかなと手ごたえはあるので、次の大会や世界陸上でも、(2m)36を跳ぶところを応援してくれると嬉しいです」と記録更新に向け、意気込みを語った。
男子200m予選では、すでに代表内定を得ている鵜澤飛羽(22、JAL)が20秒46の組1着で突破。
男子やり投の決勝では、相原大聖(29、OniGO)が5投目に81m54を投げて優勝。日本選手権(7月)で日本歴代2位となる87m16で制した﨑山雄太(29、愛媛競技力本部)は、77m27で3位だった。
男子走幅跳の決勝では津波響樹(27、大塚製薬)が8m13(+1.8)で唯一、8m越えのビッグジャンプを見せ優勝した。
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