日本陸上競技連盟は4日、都内で9月13日に開幕する「東京2025世界陸上」日本代表選手団の壮行会を行い、男子100m・桐生祥秀(29、日本生命)や現役女子高生の女子800m・久保凛(17、東大阪大敬愛高3年)ら44選手が出席した。
日本選手団を代表して挨拶した男子110mの村竹ラシッド(23、JAL)は「世界各国のアスリートが陸上競技最大の祭典を心待ちにしていることと思います」。続けて「陸上競技というスポーツの魅力を知ってもらう大きなきっかけになる。今大会に携わる全ての皆様、ぜひ一緒に一丸となって、今大会並びに陸上競技を盛り上げていきましょう」と呼びかけた。
村竹は、24年パリオリンピック™で5位入賞を果たし、4月26日のDL厦門大会で13秒14(+0.3)をマーク。参加標準記録(13秒27)をクリアし、2大会ぶり2度目の世界陸上代表となった。さらに8月16日に行われたアスリート・ナイト・ゲームズ・イン福井では、自身の記録を更新する12秒92(+0.6)をマークし、日本新記録を樹立。2023年9月に出した13秒04を0秒12と大幅に上回る大記録を叩き出した。12秒92は今季世界2位のタイムで、今季1位はアメリカのコーデル・ティンチの12秒87。同種目で日本人初のメダルが期待される。
同じく女子代表として挨拶を行った女子100mHの中島ひとみ(30、長谷川体育施設)も「世界陸上が東京で行われるというこの瞬間に、競技者として立ち会えることを本当に誇りに思います。TEAM JAPAN一丸となり、みんなの思いを込め、一緒に皆さんと戦っていきたい」と意気込んだ。
中島は、WAコンチネンタルツアー・ブロンズのモトネットグランプリ(7月23~24日、フィンランド・タンペレ)で日本歴代2位となる12秒71(+0.7)をマークし、参加標準記録(12秒73)を突破。7月6日に行われた日本選手権で12秒86の2位だったため、オリンピック™と世界陸上を通じて初の代表入りを果たした。
壮行会では、パリ五輪柔道48kg級金メダリストの角田夏実(33、SBC湘南美容クリニック)ら19競技の選手たちや元代表選手などから激励のビデオメッセージが贈られた。
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