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高校野球・夏の甲子園は大会9日目。広陵(広島)の辞退によって津田学園(三重)が3回戦に進出をしています。14日は3試合が行われました。第3試合では、春夏連覇を目指す横浜(神奈川)が綾羽(滋賀)と対戦。横浜高校OBの松坂大輔さんが取材をしています。

勝負のポイントは「継投策」

松坂大輔さん この記事の写真は4枚 松坂さん
「(Q.横浜対綾羽どうご覧になりますか?)最初に守るのが綾羽ですけど、豊富な投手陣。継投のタイミング、綾羽が勝つとすればロースコアのゲームになると思う。継投のタイミングとどこまで横浜打線を抑えられるのか」
「(Q.横浜は池田聖摩投手からどういう継投に?)横浜もピッチャー多いですから、持っているピッチャーを満遍なく使いたい。交代のタイミングも注目していきたい」

投手戦か 春の王者vs初出場

春夏連覇を狙う横浜に綾羽はどう戦うのか。

綾羽の先発は技巧派サウスポーの2年生・米田良生有投手。1回、先頭バッターをカーブで打ち取ると2番・3番にはスライダー。三者凡退に抑えます。

その裏、綾羽の1番・キャプテン北川陽聖選手(3年)が内野安打で出塁。さらに2番・磯谷哉斗選手(3年)も続き、横浜先発の池田聖摩投手(2年)からチャンスを作るとその後、ワンアウトとなり打席には4番・山本迅一郎選手(3年)。ライトに犠牲フライを打ち、3塁ランナーがタッチアップ。甲子園初出場の綾羽が先制点を奪います。

しかし5回、米田投手がフォアボールなどで得点圏にランナーを背負うと、無失点ピッチングの米田投手に代え市場仙人投手(2年)がマウンドに上がります。

横浜の9番・ピッチャーの織田翔希投手(2年)との対戦。センターへのタイムリーを放ち同点に追いつかれます。その後、さらにピンチは広がり2塁1塁に…。

「早めに(エース)藤田君を投入するのか」 松坂さん
「どうするんだろう。早めに(エース)藤田君を投入するのか」

ここで綾羽は再び継投。エース藤田陸空投手(3年)を投入します。このピンチを1球でしのぎます。

松坂さん
「これは綾羽にとって大きいんじゃないですか、ピンチを迎えてエースを投入して」

しかし6回、連続デッドボールを与えまたもピンチ。送球エラーの間に、2人がかえり横浜が勝ち越します。

2点のリードをもらった横浜2番手の織田投手は初戦より切れの増したピッチングで無失点に抑えます。

そして、9回ツーアウト。マウンドには横浜のエース奥村頼人投手(3年)が上がります。

3人の継投で逃げ切った横浜、敗れた綾羽。5対1、投手6人すべてつぎ込む総力戦で戦い抜きました。横浜が7年ぶりの3回戦進出です。

センバツ王者に挑んだ初出場校

織田翔希投手(2年) 織田投手
「ピンチの場面で投げられたのは良かったんですけど、四球だったり連打があったので、そこは次回への課題。次も自分がしっかり勝利に貢献できるような投球をしたい」

一方、敗れたものの好投した綾羽の先発・米田投手はこう話しました。

松坂さん
「横浜と対戦すると決まってから、どんな対策を考えていました?」 米田良生有投手(2年) 「左バッターが多かったので、インコースの高めをストレートで積極的に押して、最後は変化球でかわす投球をしようと思ってました」 松坂さん
「ナイスピッチングでした」

(「報道ステーション」2025年8月14日放送分より)

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