■MLB オリオールズ 2xー1 ドジャース(日本時間6日、オリオール・パーク)
ドジャース・大谷翔平(31)が敵地でのオリオールズ戦に「1番・投手兼DH」の“緊急二刀流”で出場し、3回2/3(70球)を投げ、160キロ超えも連発するなど、3安打無失点、5奪三振の力投をみせた。
だがチームは痛恨のサヨナラ負けで4連敗を喫し、“打者・大谷”も3打数無安打(1四球)で元気なく、2戦連続ノーヒットに終わった。
この日、先発予定だったT.グラスノー(32)が背中の張りで登板回避。“病み上がり”も緊急登板に臨んだことについて「幸いにも昨日強めのキャッチボールはやっていたので、体調も良かったですし、午後2時くらいですかね、連絡がきましたけど、(登板)いけそうだったので『いけるよ』と返事はしました」と試合前の状況を。
自身も4日に体調不良で登板を回避したが、現在の体調について「体調的にはピッツバーグよりは全然良かった。ピッツバーグの1試合目、2試合目くらいが一番きつかったので」と明かした。
捕手のラッシングとサインが合わず、首を激しく振る場面も見られたが「一応ミーティングはしたんですけど、深くコミュニケーションが取れないまま(試合に)いってしまったのかな。そういう行き違いで自分が投げたいボールとラッシングが欲しいボールというのが、なかなかかみ合わないのが少し続いていた」と新人捕手のラッシングとのやり取りについて口にした。
最後は100マイルを連発し、最速は163.3キロをマーク。「最後もう1人いきたかったんです。4回投げ切って後ろにつなぎたかったですが、それより三振をしっかり取って、前に飛べば色々点数が入るシチュエーションだったので、三振を取りにいく方にシフトして投げた感じです」と4回の無死三塁からの連続三振を振り返った。
予定を前倒しして今日投げたのは、チームの状況が良くないという理由も?の質問に「単純にホテルにいるときに、グラスノーが投げなくなったので、『投げられるか?』という確認がきて“いけるよ”って単純に。中継ぎの負担も減らせれば良いですし、月曜日にしっかりスライドして、5回、また6回しっかり投げるというのもチームにとってプラスだと思いますし、今日みたいに4回でも良いので、しっかりと中継ぎの負担を減らせるような仕事が出来るのもそれはそれで大事な事だと思う。今日はチームとしてそっちの方が大事だという判断だったと思います」とチーム状況も踏まえての決断だったという。
珍しい“前倒し登板”の調整の難しさは「もちろんなかなかあることではないですけど、長いシーズンやっていればある事ではあると思う。各々ができない時にみんなでカバーしていければ、長いシーズンをみんなで乗り切れると思う。最後1か月切ってますけど、みんな健康でまずは戦い抜くことが大事かなと思います」とシーズン終盤に向け、チーム全員で乗り切ると意気込んだ。
ロバーツ監督も試合後「球数が多いと感じていました。最初は4回60球くらいを想定していたんですが、それを超えてしまっていましたし」と途中降板の理由を。「4回に入る前からかなりストレスのかかる投球や球速が速い球を投げる投球が続いていました。もう一人の打者と対戦させるために彼をリスクにさらすつもりはなかった」と大谷の負担を考えての決断だったと明かした。
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