■全米オープンテニス 車いすの部 男子シングルス決勝 小田凱人 2-1 G.フェルナンデス(7日、アメリカ・ニューヨーク)
全米オープン車いすの部・男子シングルス決勝が行われ、世界ランク1位の小田凱人(19、東海理化)が、同4位のG.フェルナンデス(31、アルゼンチン)をセットカウント2-1(6-2、3-6、7-6)で下し、初優勝した。小田はこれで全豪、全仏、ウィンブルドン、全米の四大大会すべてとパリパラリンピックを制覇し、“生涯ゴールデンスラム”を達成。男子の国枝慎吾、女子のD.デフロート(オランダ)に次ぐ史上3人目、19歳という史上最年少での快挙となった。
小田はダブルスでも決勝で対戦したフェルナンデスと組み優勝を飾っており、今回の全米オープンでは単複2冠も成し遂げた。
3度目の全米オープン出場となった小田はいきなりサービスゲームをブレイクされ、フェルナンデスに2ゲームを取られるスタート。それでも強烈なバックハンドなどで第3ゲームを奪うと、第4ゲームもブレイクバックに成功、ゲームカウントを2-2に戻す。さらに小田は相手のサービスゲームでリターンエースを3本決めブレイクするなど6ゲームを連取し、第1セットを奪った。
第2セット、小田はサービスゲームを立て続けにブレイクされるなど、フェルナンデスに5ゲームを連取される苦しい展開。ファーストサーブが決まらず、ダブルフォルトや強烈なリターンエースを返されるなど、相手のパワーに屈しこのセットを落とす。
セットカウント1-1で迎えた第3セット。小田はコントロールショットなどで相手のサービスゲームをブレイクすると、強烈なバックハンドのリターンエースに、フォアハンドのクロスを次々に決める。巧みなチェアワークとショットで3ゲームを連取。しかし、自身のサービスゲームをブレイクされるなど、ゲームカウント5-5に追いつかれてしまう。その後互いにサービスゲームを取り、ゲームカウントは6-6となり、タイブレイクを13-11で制した小田が全米オープン初優勝を飾った。試合時間は2時間を超える死闘となった。
【小田凱人 全米OPシングルス結果】
1回戦 小田凱人 2-0 C.ラッツラフ
準々決勝 小田凱人 2-0 S.リソフ
準決勝 小田凱人 2-0 M.デラプエンテ
決勝 小田凱人 2-1 G.フェルナンデス
【小田凱人 パラリンピック&四大大会優勝】
パラリンピック 金メダル(2024年パリ)
全豪優勝(24年)
全仏優勝(23年、24年、25年)
ウィンブルドン 優勝(23年、25年)
全米優勝(25年)
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